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休日の始まり
気づいたら。
頭の中はキミでいっぱい。
気づいたら。
キミがどこにいるか気になる。
なんで「好き」なのか、もう分からないけど、
「好き」に理由なんてないよね?
10月13日。祝日。
「体育の日」!(ちなみに私の嫌いな祝日…)
学校では、祝日だから、ちょっとしたイベントが行われている。
プルルルルルル…
電話だ。
「もしもし~?」
「あ、桜流?」
心友の梨花からだ。
「今日の祝日祭り行く?」
「う~、梨花がいくならいく…」
「じゃ決まり。学校に10時集合ね?」
「りょ~かい!」
学校前。
梨花はまだ来ない。
暇ぁ…
持ってきた本を開く。
タイトルは「秋景色」。
切ない恋の話だ。
「桜流!おまたせ~」
その日は、楽しく、楽しく、終わった。
そう、何も起こらずに。
秋の空に吸い込まれそうだなと、ふと思った。
あの人も、この空を見てるのかな…??
会えないと、会えないと、不安になるのはなんで?
いつか、分かるのかな。
見上げた先には秋の空があった。