第7話
予想外の言葉来た!
なんて恥ずかしいことを言うんだこの人
「友達になろう!」なんて言われたことない!
「な、なんで私が蒼樹くんと友達にならなきゃ・・・」
「だって、友達だったら相談しても変じゃないでしょ?」
「それは、今いる蒼樹くんの友達のことであって!私と新たに友達になる必要ないでしょ!」
やばい、顔が熱い
動悸もしてきた、なんだこれ
「うーん、友達はいるけど、こういうことを相談できる友達はいないんだよね」
「何それさみしい・・・」
まぁ、人のことは言えないけど
私もこれといった深い友達はいないけど
「でも姫条さんにはなんでも話せそうな気がする!」
「何それ、何でそうなる!」
「なんだろう、すっごく仲良くなれそうな気がする」
「・・・・・・!」
また!この人はなんでこんなことさらっと言えるんだろう
顔が熱い!恥ずかしい!
「友達になれるまでオレがんばるよ!」
「はぁ!」
なんだかもう、面倒になってきた
きっと断っても、しつこく私が「いいよ」というまでついてきそうな気がする
「もう好きにしたらいいよ」
はぁっとため息をつく私とは裏腹に
両手をあげて喜ぶ和馬
「今日からオレのことは和馬って呼んで!オレは・・・そうだなぁ・・・ヒメ!って呼ぶ!」
「はぁ!やめてよ!恥ずかしい!」
「だって、姫条で姫って字使ってるし、ヒメでいいじゃん!」
「はぁ、もう・・・勝手にしてよ」
このころから振り回されてるんだよな和馬には
そしてこのころから
少しずつ、和馬のことが好きになっていったんだろうな