第26話
彼女とは前のバイト先で知り合った
年上で、気が利いて優しい人だった
一緒にいるうちに惹かれたけど、彼氏がいることを知って
彼女への気持ちをあきらめようと思った
けど、彼女が彼氏とうまく言っていないと相談してきた
最初はただ愚痴を聞いて、慰めるだけだった
それでもうれしかった、一時だけでも彼女に頼られるのが
そうやって相談に乗っているうちに
気が付けばそういう関係になって
何度も何度も体を重ねているうちに
彼女が彼じゃなくて、自分を選んでくれたんじゃないかって思い出した
でも違ったんだよ
実際、彼氏とは順調で結婚の話も出ているってバイト仲間が噂してた
オレは彼女に「結婚するのか?」って聞いたら
「そうよ?」ってあっさり答えたんだ
「じゃあ、オレとの関係は?」って怖いけど聞いたら
「体だけのお付き合いでしょ?玲一だってそう思っているでしょ?」
なんで、もしかしたら彼女はオレを選んでくれたのかと一瞬でも思っただろう
一度だって、好きと言ってくれたこともない
彼氏と別れるなんて言ったこともないのに
だから、言ったんだ
もうやめるって、こんな関係
でも、いやだって結婚しても続けたいなんて
勝手だよな、なんでこんな女を好きだったんだろうって
とたんにむなしくなって
それと同時に
他に好きな人がいるのに、どうしてこんなことができるんだろうって
そう考えたら恋愛ってなんだって考えて
気が付けば3日も経ってたって話
バカだろ?
そういって氷室が笑った
なんで笑うの・・・バカじゃないよ
氷室は全然バカじゃないよ!




