42/158
第14話
連れてこられたのは屋上
もう少しで休み時間が終わるからか人は少ない
こんなところまで連れてきて何の用事だろ
「ヒメは玲一のこと本当に好きじゃない?」
「しつこいなぁ、好きじゃないよ」
「だって、仲いいじゃん?」
「それだけでそう思うのは変!っていうか困る!」
いちいちそんな事でこんなところに呼ばないでよ
「用事がそれだけなら戻る!森村くん成績やばいんだから授業遅れないようにね!」
「あー待って!」
まだ話をしたそうな森村くんを無視して
私は屋上の扉を開ける
その手を森村くんにとめられた
なに?まだ何かいいたいことでもあるの?
「もし、ヒメが玲一のことを好きだとしたら・・・それは叶わない恋だから」
「・・・・・どういうこと?」
「玲一・・・・彼女いるからさ」
つかまれた手が開放される
「あぁ、そう」
それだけ言って私は屋上を出た
ドアの向こうから「年上の美人だよー!」と森村くんが言っている
だから何がしたいんだこの男は
氷室に彼女がいるとかその人が年上とか
どうでもいいし、私に関係ないし
そんなことを私に言う森村くんの心理がわからない
彼女、彼女ねぇ
だから、そんなの私に関係ないんだってば!




