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青春生き残りゲーム  作者: さきこ
青春生き残りゲーム 第1章
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第2話

「相沢さんと別れた・・・・・!?」


春は出会いと別れの季節

それはもういい!そんなことはもういい!


「うん、別れた」


あっけらかんと笑うこの男

実はこの相沢さんという彼女はこいつの11人目の彼女だった

しかも付き合いだしたのはほんの1か月前

それも、突然「付き合うことになった」って報告された


しかも聞いて、みんな聞いて!

こいつ、告白されたら彼女がいても

別れて告白してくれた奴と付き合っちゃうようなバカなの!

告白されるとね、「あ、この人でもいいかな?」って思っちゃうらしいよ!


本当にバカ!


あっけらかんと報告されて

にこにこ笑う和馬に腹が立ったから思い切り頭をたたいてやった


「痛い・・・・」


「痛くしたから」


「ひどい」


「ひどくない!久しぶりに一緒に帰ろうなんていうから、なんなのかと思えば、やっぱり別れたって話だったからあきれたの!」


「なんでわかったの?」


「わかるよ!あんた彼女できたら基本的に学校で私と話しないでしょ!」


和馬は彼女ができると私と学校で話をしなくなるどころか

必要最低限の接触をしてこない

メールをしたり、休日にあったりはするけれど

学校では絶対に話をしない

それは和馬なりの私への配慮だ

彼女が嫉妬して私に危害を加えないための優しさだ


その優しさを知っているのはごく一部の人間だけで

和馬がモテる要素はほかにある

まず、外見!身長も高いし、何より顔がいい

髪はさらさらだし、ちょっとたれ目がかわいい!とかなんとかで

女子から人気がある

あとは愛想の良さだと思う

嫌な顔なんかめったに見せない、いつも笑ってて友達も多い


だけど、恋愛にだらしないのはどうかと思う!


「あんたね!相沢さんと付き合ったのって1か月くらい前でしょ!しかも相沢さんと付き合うのも大変だったじゃん!その前の彼女、なんだったっけ・・・」


「佐々木さん?」


「そう、佐々木さん!って名前なんかどうでもいいのよ!その人と別れるのだって大変だったじゃない!私なんか関係ないのに巻き込まれたじゃない!」


そう、和馬の恋愛のだらしなさは尋常じゃない

毎回、毎回、なぜか私は巻き込まれてしまうのだ


そのたび彼女たちの誤解を解くという作業をしなければならない

その佐々木さんも例外なく、私と和馬のことを疑ってきたので

一生懸命誤解を解いた

期末テストの真っただ中だというのに


そのことも忘れてこいつは!


「いったーい!!!!!」

「うるさい!バカ!バ和馬!」


さらに頭に来たので、もう1回

思い切り頭をたたいてやった


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