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幼馴染を餌で釣れ作戦も就職と同時におしまいです

作者: 猫の集会
掲載日:2026/05/12

 オレの幼馴染は、前世が猫らしい。

 

 名前は、猫間ねこま 雪妃湖ゆきこ

 

 そしてオレは、峰澄みねずみ ソラ。

 

 そんな幼馴染は、前世ではオレの飼い猫だったらしい。

 

 ユキちゃんという名前を授けていただいて、とても可愛がられたそうな。

 

 その話を幼稚園のころ、雪妃から直接きいている。

 

 しかし、高校生になった現在の雪妃は…

 

 オレに朝あっても、おはようを返さなくて、

「あー」

 しか言わない。

 

 たまに

「おー」

 と発言するときもある。

 

 でも、まぁ基本的にほぼ会話が成立しない。

 

 つれないやつだ。

 

 でも、オレが雪妃の大好きなアイス屋さんでバイトをはじめて、割引券があるから今度一緒に行こうと誘うと、すぐさまついてきた。

 

 餌にすぐつられるタイプだ。

 

 そんな雪妃は、そこら辺にあるひもを、オレがぶらぶらと雪妃の前にぶら下げると、つかもうとする。

 

 やっぱり前世が猫だからだろうか。

 紐が大好きだ。

 

 そしてそんなオレは、雪妃が大好きだったりする。

 

 

 雪妃は、猫のしっぽのおもちゃとかみせると、目を輝かせて、かわいい‼︎という。

 

 いつもは、ひと言しか言葉を発さないのに、それを見せただけで、テンション爆上がりだ。

 

 だから、お土産にしっぽのキーホルダーを昔買ったのだが、今でもバッグにぶら下げている。

 

 かわいい。

 

 そんな餌に釣られる雪妃は、今までほとんどオレと接点がなく、会うと挨拶だけだったのだが、アイス屋さんのバイトのおかげで、月に二回のペースで、オレのバイト先へ割引アイスを買いにくる。

 

 そんな生活が五年以上年も続いた。

 

 大学生になってもオレは、そこのバイトを続けた。

 

 だって、なんだかんだで理由つけて雪妃にあいたいから。

 

 しかし…

 

 そろそろ就職をする。

 

 就職先は、アイス屋さんではない。

 

 そうすると、もう…雪妃との接点がなくなる。

 

 餌で釣れなくなってしまう…

 

 これはもう…諦めるしかない。

 

 だって、雪妃は…

 

 オレが好きなんじゃなく、アイスが好きだったのだから。

 

 もう割引できなくなる、ごめんな。って最後のバイトのとき、雪妃にそう伝えると雪妃は…

 

 その日バイトが終わるまで、店の外で待っていてくれた。

 

 そして、

「わたし…ソラの大好きな唐揚げの専門店に就職決まった」

 といい、見習いだけど作ってきたという唐揚げをバッグから出してきた。

 

「え…」

 オレが戸惑っていると雪妃は、

「こんどは、わたしのターンね」

 と微笑んだ。

 

 

 ただのツンデレだった。

 

 そんなツンデレ猫娘ちゃんをオレは、優しく抱きしめた。

 

 これからは、唐揚げみたいに熱々の関係になっていくのだろう♡



 おしまい♡

 

 

 

 

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