幼馴染を餌で釣れ作戦も就職と同時におしまいです
オレの幼馴染は、前世が猫らしい。
名前は、猫間 雪妃湖。
そしてオレは、峰澄 ソラ。
そんな幼馴染は、前世ではオレの飼い猫だったらしい。
ユキちゃんという名前を授けていただいて、とても可愛がられたそうな。
その話を幼稚園のころ、雪妃から直接きいている。
しかし、高校生になった現在の雪妃は…
オレに朝あっても、おはようを返さなくて、
「あー」
しか言わない。
たまに
「おー」
と発言するときもある。
でも、まぁ基本的にほぼ会話が成立しない。
つれないやつだ。
でも、オレが雪妃の大好きなアイス屋さんでバイトをはじめて、割引券があるから今度一緒に行こうと誘うと、すぐさまついてきた。
餌にすぐつられるタイプだ。
そんな雪妃は、そこら辺にある紐を、オレがぶらぶらと雪妃の前にぶら下げると、つかもうとする。
やっぱり前世が猫だからだろうか。
紐が大好きだ。
そしてそんなオレは、雪妃が大好きだったりする。
雪妃は、猫のしっぽのおもちゃとかみせると、目を輝かせて、かわいい‼︎という。
いつもは、ひと言しか言葉を発さないのに、それを見せただけで、テンション爆上がりだ。
だから、お土産にしっぽのキーホルダーを昔買ったのだが、今でもバッグにぶら下げている。
かわいい。
そんな餌に釣られる雪妃は、今までほとんどオレと接点がなく、会うと挨拶だけだったのだが、アイス屋さんのバイトのおかげで、月に二回のペースで、オレのバイト先へ割引アイスを買いにくる。
そんな生活が五年以上年も続いた。
大学生になってもオレは、そこのバイトを続けた。
だって、なんだかんだで理由つけて雪妃にあいたいから。
しかし…
そろそろ就職をする。
就職先は、アイス屋さんではない。
そうすると、もう…雪妃との接点がなくなる。
餌で釣れなくなってしまう…
これはもう…諦めるしかない。
だって、雪妃は…
オレが好きなんじゃなく、アイスが好きだったのだから。
もう割引できなくなる、ごめんな。って最後のバイトのとき、雪妃にそう伝えると雪妃は…
その日バイトが終わるまで、店の外で待っていてくれた。
そして、
「わたし…ソラの大好きな唐揚げの専門店に就職決まった」
といい、見習いだけど作ってきたという唐揚げをバッグから出してきた。
「え…」
オレが戸惑っていると雪妃は、
「こんどは、わたしのターンね」
と微笑んだ。
ただのツンデレだった。
そんなツンデレ猫娘ちゃんをオレは、優しく抱きしめた。
これからは、唐揚げみたいに熱々の関係になっていくのだろう♡
おしまい♡




