【プロットタイプ】違う話にしましょう
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
うーん。どうすれば穴を抜けられるかなぁって。
鏡花。真っ当な様で何処かおかしい。馬鹿の様で頭の回る、瑠衣の相棒。そして何よりこの世の誰よりも信頼を置いている生き物でもある。
「ねぇ〜、ゆらりぃ。会社用パソコンにまた悪戯したら、また会話シャッアウトした〜」
久し振りに会った友人は差し出された珈琲に口を付け、さも気怠げにそう話した。最近は執筆の他にAIにハマったらしく、暇さえあれば話を続けているらしい。
だがしかし鏡花の理性を担う瑠衣が、其れを見のがすはずも無く、隣で冷めた視線を向ける。
「おいまたサボって……」
「サボりじゃないよ〜。ちょっと成り行きで」
興味のある事には全賭け、興味の無いものは知らん顔。其れが一時の熱であれ、鏡花にとっては大した意味を持たない。つまり仕事が退屈になったので、遊びに興じたのだろう。
「何したの? あんまりそんな事してると、首が飛ぶよ」
「会社用のパソコンAIに質問の階層を聞いてるの。論理の階層、S1~S4まであるんだけど、数字が大きくなる程、結論に近く、応用に近い話なの。
で、私の質問は今S2? S3?ってね」
何故数字を決めて問い掛けているのか。目星が着いているのか。そんな事を考えていたら、瑠衣がっ退屈そうに欠伸をし、目の前に置かれたケーキにフォークを突き立てた。
「ピンポイントで聞くって事は、その範囲の問い掛けが多いのか」
「その通り〜。でもたまに哲学的な分野にぶっ飛んでS4の質問を投げ掛けるから、再度私のIQを聞いてみたんだ〜。あ、睨まないで〜ゆらりぃ」
……鏡花の同僚の方々、この子暇を持て余して関係の無い事をしてますよ。ほっといて良いんですか? ある意味給料泥棒ですよ。
私と瑠衣の視線に怖気付いたのか、さっさと話題を展開する事にしたらしい。ちみちみと珈琲を啜りながら視線を逸らすり
「で、結果は?」
「ん〜? はぐらかされちゃった。前はきっと、上手く穴を潜って解答を出してくれたんだろうね。今は無理よ。『違う話にしましょう』で切り上げね」
するとそれを聞いた瑠衣が仄かに喜んだ気がした。空気が柔らかくなったというか。優しくなったというか。
「……そう」
「はぐらかされる程爆上がりってことです」
「図に乗るな」
仕事に疲れると、会社用のAIにちょっかいかけます。
AIに聞いてサボりって思われないかなって。
人に聞けって言われないかなって。
周り忙しいから、君を頼ってるんだけどって。
ほらー人間ってさぁ、勝手な偏見で決めつけて、其れを真実の様に語るじゃない?
だからこそ気を使ってるんですよ。
で、その割合を聞いたり(五分五分でしたね)、今の質問S何って。
※でもちゃんと聞いてるよ〜? 仕事に関する事〜。
ここってさぁ、〇〇じゃない? って。
ただの言い訳に見えるね(;ↀ⌓ↀ)
で、S3に近いです。S4の質問ですね。
という解答が増えてきたので、また再度聞きました。
私のIQは幾つ? 会話内容から判断して、何となく。
※S4の質問が多い程、高IQらしい。
そしたらはぐらかされてしまいました。
『別の話しましょう』って。
だからあの時はかなり無理させて答えさせたんだなって。
意地が悪いな。




