魔女の忘備録 〜仮面の魔女〜
人は必ず仮面を被って生きている。物理的仮面に限らず、いわゆるその人のもつ一面という物も含まれる。
本項では仮面の魔女と騙られた者に関する文献について纏められている。ここで纏める"仮面の魔女"は全てが同一人物であるか真偽が定かではない。何せ奴は■■を切り取ってしまうのだ。
追記:あぁ、しまった。また切り抜かれてしまったようだ。仮面の魔女は特定の単語及び事象に反応して切り取るようだ。
1893年6月の記事より
当該記事は恐らく世界で初めて仮面の魔女による事象と思われる。被害者は30代女性、刃物で顔面をくり抜かれたような状態で発見された。これは当時の新聞記事より引用したものである。
切り裂きジャックの再来か?
1893年6月11日、ミセス・ウェリントンが遺体で発見された。人通りの少ない路地での犯行であり、夜分であったことを含めて計画的な犯行だとして警察は調査を進めている。遺体は顔以外の損傷が無く、顔の損傷は身元を判別できないほどであった。遺族により、その日の服装と身に付けていたアクセサリから特定に至った。犯人の目途は立っておらず、夜間の行動は十分に気を付けるように警察からは発表されている。5年前の切り裂きジャックのような快楽殺人の可能性を疑う目が広まりつつある。
補足:当該事件より数年に渡り同様の事件が起きている。どれも犯人の特定には至っておらず、被害者の特徴は一致しなかったため、切り裂きジャックの再来とされた。
以下、同様の記事が続くが真に君が知りたいのは仮面の魔女の正体だろう?我々はその目処というか真相に辿り着いた。その正体は1880年に生まれた少女のカミラである。彼女は人体の一部を継ぎ接ぎしていくことで常に若い状態で延命している。つまり、彼女はテセウスの船よろしく、元の人間性を保っているかどうか分からないほぼ怪物なのだ。能力の発現の理由についても1890年の火災で火傷により酷い跡が付いたことによる、醜形恐怖症から発現したのではないかと考えている。




