バカ王子が婚約破棄するようでs……このバカ王子ィィィーー!!
初めて小説を書きました。思い付いたネタをそのまま書きました。読み難いかもしれませんが楽しく読んでもらえると嬉しいです。
「レイラ·ローズジュエル貴女との婚約を破棄する!」
剣と魔法の世界のとある学園にて事件は起こった。起こしたのはアレス·ロウグーン、この学園のあるこの国の時期国王である第一王子だった
「殿下、これは冗談では済まされませんよ」
婚約破談を言われたのはこの国の公爵令嬢であり国王に次ぐ権力を持つかつての勇者の子孫である家だった
「これは冗談なんかではない!!」
そう宣言する王子を周りにいた人たちはバカ王子がまた面倒なことを起こしたと思っていた。
王子はよくトラブルを起こしており、いつの間にか消えて騒ぎを起こし、ついこの前も人間関係で問題が起こったばっかだった。
「お前はいつも小言ばっかだ!そんな女は俺の妻に相応しく等ない!!」
清々しいほどに自分勝手な主張をする王子を周囲の人たちは冷たい目で見ていた。
「殿下、本当に婚約を破棄すると言うのですか」
「当然だ」
「……わかりました」
「よし!これで婚約破棄は成立だな!」
「ええ、では婚約破棄に関する詳しいことは後で陛下と相談としましょうか」
怒気を孕んだ声でレイラは王子に言った。
そして周りの貴族の跡取り達は王子がバカなことをやらかしたことで自分達は今後どの立場で動こうか考えている中王子は…
「細かいことはそちらに任せたぞ。ああ、後おれはこのまま王位継承権を放棄するからそこら辺も頼んだぞ」
とんでもない爆弾発言をかました
「「………はぁ!!?」」
誰もが思わず叫んでしまった
「何を言ってらっしゃるんですか!!?」
いつもはどんな状況にも対処していたレイラですら驚きの声をあげていた
「何をって王位継承権を放棄するだけだぞ?」
大切なことを何でもないように言う王子
「だけって…殿下は王位継承権を放棄することがどういうことか本当にわかってます!!??そして国王様はこの事を知ってらっしゃるのですか!!??」
多分知らないだろうなと思いつつレイラは王子に聞いた
「父上には何も話していないな、そもそもお前は俺が国王に向いていると思うのか?」
「そ、それはぁ~~」
答えることが出来なかったレイラは眼を泳がせながらそう言った
「だろ?前々から私は王には向いていないと思っていたのだ」
「「………」」
そう言った王子に誰もが言葉を失った
「っっっ!! ですが、それでも王位継承権を放棄すると言うのならこのような場所ではなく正式な場所で宣言するものでしょう!!」
「まぁ普通はそうなんだけどなぁ…」
言葉を濁らせる王子の言葉に誰もが嫌な予感を覚えた
「??」
「俺、この後直ぐに国を出るから」
本日二度目の爆弾発言だった
「「はぁ!!?」」
「何を言ってるんですか!!??」
「王位継承権を放棄する理由でもあるからな」
「なぜいきなり国を出るなんて事を言うんですか!!?」
「…これを見てくれ」
「……勇…者の…紋章?」
そう言って見せられたものは本日三度目の爆弾だった
世界を滅ぼす魔王が現れるときに勇者も又現れると言う、そしてその証が勇者の紋章であり、それがここにあるということは…
「「………はぁぁぁぁぁーー!!!??」」
「ああ、数年前突如現れてな、任意で消せるから基本的には消したままにしていたのだ」
「っ!!何故隠していたのですか!!??」
世界の危機に直結する重要なことを隠していたと言いう王子
「正直に言うと、嫌だったからな」
「嫌だからって……何が嫌だったのですか?…」
「今までの勇者の記録を見てみるとな、権力者が見栄をはるために、宴だの披露宴だのを事あるごとに行かされていたらしいからな、もともと俺はこういった場所は苦手で、王位継承権もそのうちどこかで放棄して家出でもするつもりだったからな」
またしても自分勝手な理由を言う王子にレイラはもはや言い返す事すら出来なかった
「…何故、いまその事を話されるのです…」
「事情が変わったからだな。先日、女神様から神託を授かってな、魔王の復活が何故か早くなったらしいとな、もともと誰にも知られずに全てを終わらせるつもりだったのにこのせいで全てが台無しになってしまったからな」
さらっと世界の危機が近づいていると言う王子
「…そう…ですか……?じゃあ、今までやり取りは一体?」
「茶番だな」
今までのやり取りは王子のおふざけだと言う
「ちゃ、茶番??」
「いきなり勇者だとか言われても混乱してしまうだろう?なので少し大袈裟に婚約破棄を行ったというわけだ」
「いやいや、余計に混乱しましたよ!!」
「む?そうか、失敗してしまったか…すまんな」
「謝るのは結構ですからその紋が発現してからに関してさらに詳しく話してくれませんか?」
質問するレイラを無視して王子はその場を去ろうとしていた。
「すまないな、そろそろ旅に出る時間でな」
「聖女が誰かもわからないのに一人で旅に出るおつもりなのですか!!??」
聖女もまた勇者と共に現れ、癒しの力を持ちその力で勇者を支えるものとされている。
レイラは聖女を理由に王子を引きとどめようとしたが爆弾発言はまだあった。
「?聖女が誰かはもうわかっているぞ」
「え?」
「マリー·ステライト、彼女が聖女だぞ」
マリー·ステライトは特待生としてこの学園に入学した平民で現在二年生の生徒だ。
「は?」
誰もが思考を止めてしまった間に王子はこの場を去ろうとする
「では、またな~!」
「え、は?ちょっ、待ちなさい!!」
王子を止めようとするレイラの叫び声は虚しく、王子はその場を去ってしまった。
「___このバカ王子ィィィーー!!」
後に王子は歴代の中でも最も被害を出さずに世界を救い平民からは最強の勇者と言われるが、権力者達からの評判は悪かったと言う。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
書いていて何度も「こういう表現でいいのかな」とか「説明が足りているのかな」と思いながら書きました。小説を書くのって難しいんですね…よろしければ評価と感想をしてくれると嬉しいです。それではまた