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悲劇の英雄  作者: コトコト
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1話

コトコトっす!

名前を覚えてくれるだけでも言いんでよろしくっす!

プロローグ


七年前、世界は悪魔に支配されかけた。

闇が世界を覆い、空からは数千万の悪魔が落ちてきた。悪魔は人を食い、人類はただただその光景を見ていることしか出来なかった。

だが、そこに一人の少年と少女が現れた。白い髪の少年と黒い髪の少女が武器を持ち、悪魔達に立ち向かった。傷だらけになりながらも決して攻撃を辞めず剣を振り、魔法を放ち、悪魔を倒していく。

一ヶ月程たっただろうか、悪魔は退散していきそこに立っていたのは、赤い血に染まった白い髪の少年だった。

人々は助かったと喜び、その少年を英雄として賞賛した…が一人の人間はこう言った。

「お前が悪魔を連れてきたんだ!」

その言葉を聞いた観衆は少年への見る目が変わった。まるで化け物を見るような目になり、次の日には少年を人殺しと化け物と悪魔と言い、少年を殺せと言う声も上がった。

少年は悪魔と戦う力・魔法を教え、姿をくらました。それでも少年への悲惨の声は止まらず、少年は悲劇の英雄として語られる。


一話 世界を救った英雄


魔法学院、世界に一つしかない悪魔と戦うための人間を育てる学園である。三百人程しかいないが大人で魔法を使える者はさらに少なく二十人当たりしかいないらしい。

そんな学校の学院長室に一人の生徒が呼ばれていた。

「おはよう、ミリア・スノメリア君」

「おはようございます、学院長」

桃色の髪が肩までかかり、幼い顔つきの女の子・ミリア・スノメリアは緊張しているのが一目で分かるほど目が泳いでいた。

それを見た学院長はフォローに入った。

「緊張せず、楽にしたまえ」

「はい、楽にします」

楽になっていないのは目を見れば分かる。

「うん、もういいや話に入ろうか」

諦めて本題に入る。

「君を呼んだのには、学院にどうしても欲しい人がいるんだ」

「欲しい人ですか?」

「ああ、彼がいるかどうかでこの国の未来が決まると言っても過言ではない」

学院長は真剣な顔つきになる。ミリアはいまいちしっくり来ない様子だったが、次の言葉で顔付きが一瞬で変わる。

「七年前の英雄、名はリヒト・メイティアを我が学院にスカウトして欲しいのです」

ミリアの目が一瞬で変わった。

「早く場所言えよオッサン」

「ん?」

違和感を覚えた学院長は眼鏡に触れる。

「えー…っと〜?」

「二度も言わせんな、場所はどこかって聞いてんだよオッサン」

「あれ〜?君…ミリア君……だよね?」

もしかして二重人格なのかな〜?なんて思いながらも聞いてみる。

「早く言えよ…リヒト様が私を待っている」

「いや、待ってないよ?」

つかリヒト様って…この子本当に大丈夫かな?と少し不安になる。

「ま、まぁ…やる気になってくれて嬉しいよ、詳しい話はこっちで話そうか」

そう言って二人は別の部屋に向かう。


ジリリリリリリリリリリリン

目覚まし時計の音が鳴り響いた。時間は9時になる頃である。

「う〜ん…もう朝か?」

そう言って起き上がった少年はまだ眠そうに欠伸をする。十六歳にしては低すぎる身長を持ち、小学生のような顔立ちに白い肌と白い髪は女の子と間違えそうになるほどとても美しく、赤い目は綺麗なのに何故か恐怖を感じてしまう。そんな少年の名前はリヒト・メイティア。

かつて世界を救った英雄である。世界を救った後はひきこもりになり、魔法の研究を日々やっていた。世界を救った事で国からの報奨金はたんまり貰っていたためお金には苦労しなかった。

お腹がなり、食べ物を探す。部屋は片付いてはいたがゴミ袋にはカップ麺以外のゴミは入っていなかった。戸棚を開けると

「赤いキツネしかないか…そろそろ買いに行かないとな〜」

お湯を沸かしカップ麺に注ぐ。三分の間に服を着替える。築七十年のアパートに住んでるためかなりボロい。

そんな家の前に一人の少女が立っていた。

「なるほど……ここが」

少女の手にはバットが握られていた。

どうでしたか?

感想を書いてくれると助かります。どうかよろしくお願いします。

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