勇者時代の繋がりが復活しました?
「な、なんでリンがここに…」
「あの時ナルセ様と一緒に光に包まれて、こんな世界に迷い込んじゃったんですよ!」
「えっと…この子誰?後輩さん?」
「えーっと…後輩じゃなくて…なんというか…弟子?的な?」
「あぁん?あんたの方こそ誰っすか?ナルセ様はあんたが気軽に話せるような方じゃないんすよ。とっとと離れてくれません?」
リン…めっちゃ睨んでるじゃん…。やめて、白石にそんな顔しないで……。
てかなんて説明したら…。
「白石、ちょっとごめんな。リン、来い」
「はい、ナルセ様♡」
俺は白石から見えないところまでリンと移動した。
「リン、お前、この状況分かってるか?」
「もちろんでございます♡わたくしめは全て分かっておりますよ♡」
やっぱこいつ分かってないな。語尾に♡がついてる。前の世界でも俺にべったりだったもんなー。
「俺は立花 成世だ。成世ってよんでくれ、いいか?ナルセ様じゃない。成世だ。」
「成世様?」
「様をはずせ様を!」
「では、成世先輩で!私は五十嵐凛です。まさか魔法がない世界に転生してしまうとは…成世先輩、戻り方ご存知ですか?」
「いや、俺もわかってないんだ」
「ナルセ様…じゃなかった。成世先輩でも分からないなんて…」
「これから俺も見つけていこうと思う。凛、なにか分かったら教えてくれ」
「わかりました、成世先輩」
「よし、なら俺は戻るから」
ガシッ
「………え?」
「成世せんぱーい、なーに逃げようとしてるんですか?」
「え?逃げるって…?」
「あの女、誰なんですか」