612列車 四度の滝
2062年4月3日・月曜日(第27日目)天候:晴れ時々曇り 東日本旅客鉄道水郡線水戸駅。
水戸駅で止まっている電車を横目に一つ、ディーゼルカーが止まっている。GV-E410系という東日本旅客鉄道では見慣れた奴だが・・・。ここまでくるとまたこれに乗ることになるのかと思えてくる。そう言うところは西日本旅客鉄道のキハ120系と変わらないか・・・。
水戸9時22分→袋田10時31分
20分ぐらい走ると上菅谷という駅に到着する。水郡線は上菅谷から分岐し、常陸太田駅に向かう路線がある。そっちの路線も水郡線と名乗っているため、あっちは常陸太田支線というのが正しいだろうか・・・。
上菅谷を出発して、山の奥へ奥へと入っていく。眼下には川が流れている。
水郡線は愛称で「奥久慈清流ライン」という名前が付けられているが、これがその久慈川だろうか。
最長往復切符往路袋田駅で途中下車
バスまでの時間が短いため、僕は列車の時刻表をカメラに収め、バスに乗り込む。
「時刻表持ってるのに、それ撮る必要あった。」
「それ言うなよ・・・良いだろ。」
さて、時間を確認してみるか。次の列車は袋田駅を12時29分に出発する常陸大子行き。だが、時刻表で確認してみると常陸大子止まりとなっていて、その先安積永盛まで足を伸ばさない。
12時29分発の列車の次は14時25分発|郡山行き。2時間列車はないが、恵まれているなぁ・・・。
10時43分に滝本に到着。ここは袋田の滝と呼ばれる場所だ。
中に入るとトンネルが奥へと続いており、そのトンネルを通して、水の音が僕たちの耳にも届く。「何ここ」と言ったら、トンネルに反響して、「何ここ」と響く。
「本当に何ここですねぇ・・・。」
歩き続けて、トンネルの先に滝が見えてきた。アレが袋田の滝かぁ・・・。
上から大量の水が落ちてきている。その様は圧巻だ。
「・・・。」
袋田の滝は日本三名瀑の一つ。また、四度の滝とも言われ、ここを訪れるなら、春夏秋冬の4回訪れた方が良いという意味も込められているらしい。現在は冬とも春とも言えない時期だ。周囲の木は新芽も芽吹いておらず、ただ茶色の風景が広がるだけだ。
「さ、行こうか。」
そうなるのは仕方ない。相手は滝だ。水の多さに圧倒されても、それ以上に感想が持てないというのもまた事実だ。来た時期が悪すぎたな・・・。
11時に出発するバスで袋田駅に戻る。戻っても列車は1時間20分やってこない。
袋田12時29分→常陸大子12時34分
12時29分になれば、山奥の駅にも列車がやってくる。その列車に乗って一駅隣の常陸大子に行く。3両連なっているが、運用の都合だろうか。
最長往復切符往路常陸大子駅で途中下車
終点がここなので仕方ない。そして、僕たちはここから2時間くらい動けないことが確定している。
「さて、どうする。萌。」
「うーん・・・。この辺りって何も見るところ無いのかな。何かあるんだったら見に行かない。せっかく2時間あるんだし。」
「ちょっと調べてみるか・・・。」
スマホを取り出して、観光地とでも検索をかけてみるか。
「・・・何か蒟蒻神社なる物があるぞ。」
「蒟蒻神社。」
「うん、昔蒟蒻作ってた人が蒟蒻の作り方を変えたか南田かで、蒟蒻を広く広めたから作ったって言う神社だって。」
「へぇ・・・。何でもかんでも祀れば良いって物じゃ無いと思うけど。・・・行ってみよう。面白そう。」
「じゃあ、行くか。」




