725列車 最古と最高
2062年5月26日・金曜日(第80日目)天候:曇り時々雨 西日本旅客鉄道関西本線奈良駅。
東大寺に行ってから、僕たちはJRの奈良駅に戻り、そこから「大和路快速」に乗り込んだ。
奈良12時47分→「大和路快速」→法隆寺12時58分
最長往復切符復路奈良駅より使用再開
最長往復切符復路法隆寺駅で途中下車
法隆寺駅はその名前の通り法隆寺の最寄り駅となっている。徒歩20分ほどとなっているが、今日は別に問題ない。なんせ、天王寺に行くことさえ出来ればそれでいいからなぁ・・・。
「法隆寺に来るのは中学校の修学旅行以来だな。」
「ああ、考えてみれば中学の修学旅行は奈良と京都だったっけ。あのときは新幹線に乗れなくて落ち込んでたもんね。」
「・・・ちょいちょい、昔のことをいじくってくるねぇ・・・。」
「だって新幹線乗れなくてつまらないって言ってたのはナガシィでしょ。」
「・・・そりゃ、「何で京都行くのにバス」とは思ったけどさ。」
「時間はかかるし、遠いし、つまらないし。あれで楽しかったのは何時。」
「無いな・・・。今なら思うけど、修学旅行はつまらない。旅行の癖して勉強とか言うスローガン付けるからだろうね。」
僕はそう言い聞かせた。「旅行」って付いてるのが悪いのさ。あれが「研修」とか、「勉強」とか、「学徒の敵」とか付いてたら誰も楽しいとは思わないんじゃないかな。いや、そもそも誰も行きたがらないか。
法隆寺に入ると昔見た光景が思い出される。しかし、相変わらずピンとこないこともある。「日本最古の木造建築」って事だな。正直日本は歴史が長い。それだけ歴史が長いのはいいことでは有るのだけれども、これの凄さというのは長すぎていまいち伝わってこない。人間100年で死ぬ基準で計算しても法隆寺の歴史は15回くらいの世代交代の上に成り立っているからなぁ・・・。ただ、法隆寺を構成している木はそれぞれ大木から切り出したものが使われていると考えるとやはり凄いか・・・。
(ダメだ、スケール大きすぎてよく分かんない・・・。)
法隆寺を一通り見て回ってから、法隆寺駅に戻り、「大和路快速」に乗って天王寺へと向かう。
法隆寺15時13分→「大和路快速」→天王寺15時37分
「大和路快速」は大阪へ向かっているルートとは思えない山の仲を通り抜ける。山が終わると街が開け、その向こうに大きいビルが見えるようになる。日本一高いあべのハルカスである。今日泊まるのはそこだ。
最長往復切符復路天王寺駅で途中下車




