706列車 日光東照宮
2062年5月16日・火曜日(第70日目)天候:晴れのち曇り 東日本旅客鉄道日光線宇都宮駅。
宇都宮駅でいったん下車し、今度は宇都宮→日光間の乗車券を買う。ホームに止まっている日光線の列車に乗り込み、終点の日光を目指すこととする。
宇都宮11時33分→日光12時17分
宇都宮→日光間の乗車券使用開始
日光駅が近づいてくると上を東武日光線が通る。東武日光駅には浅草行きの特急列車「けごん」が止まっているのが見える。僕たちはその手前にあるJR線の日光駅に到着する。
宇都宮→日光間の乗車券使用終了
ホームに降りたってまず思うことは来ている車両と駅の大きさが合わないことである。それもそのはず。昔はこんなローカル線にも特急列車「日光」がやってきていたほど栄えていたのだ。その当時どれほどこの日光駅が栄えていたか知る由もないが、このホームの広さはそれを今に伝えてくれる貴重な資料であろう。
「駅の割にショボイ電車が来ると入ったものよね。」
「実際ショボイからなんとも言えないよなぁ・・・。」
駅舎を通り抜ける。この駅舎もまた大きいつくりになっているし、豪華だ。
「来る電車はショボイのにねぇ。」
「ここに来た人が天皇陛下だからねぇ。さすがに天皇陛下をショボイ駅に降ろすわけにはいかないでしょ。」
「それ言ったら吉備津とかはどうなるのよ。」
「あっちは車で乗り付けた方でしょ。」
駅から出て日光の街を歩き、日光東照宮へと歩みを進める。
日光東照宮は徳川家康を神格化した東照大権現を祀っている。これは徳川家康の遺言によると言うことらしい。
「自分を神として祀るって言うのは昔の人がよく考えることなのかな。」
「そうなのかもしれないね。神になって徳川家を守る。子孫の繁栄を願う親らしいと言えばそうかもね。」
「でも、それだったら日光じゃなくてもいいんじゃないの。」
「あれだろ。ほら、日光って江戸から見たら鬼門の方向なんじゃない。多分それであってると思うけど。」
「鬼門。」
「そう。平たく言えば悪いものが通るところ。そこに神社を建てて鬼が中には行ってこれないようにするって言うのが昔の人の考え方だったらしいよ。京都もそうなってるってお母さん言ってたなぁ。」
「へぇ。やっぱりナガシィのお母さんは詳しい。」
「・・・。」
僕じゃないかぁ・・・。
東照宮に近づいていくとやがて五重塔が見えてくる。
「播州さんはここで折り返してったのよね。」
萌がつぶやく。
僕はその傍ら五重塔をつぶさに見回した。播州さんの動画でこの五重塔は一番上の屋根のつくりと他の屋根のつくりが違うと言うことを知っている。それの確認をしていたのだ。見てみると確かに、一番上と他の段の屋根のつくりは違った。これも災いが中に入ってこないようにする為の工夫なのだとか。
「ああ、確かにそうなってる・・・。」
僕はそうつぶやいた。
五重塔を見てから、東照宮に参拝。それが終われば、日光の街をゆっくりと見物しながら、日光駅へと戻った。
日光16時00分→宇都宮16時45分
日光→宇都宮間の乗車券使用開始および終了
宇都宮駅に戻ると、僕たちは駅弁を買った。これから咲見とまで進むことができる。水戸に着くのは21時43分。さすがにその時間に開いている食事処って言うのは無いだろう。それにその時間になったらかなり眠くなっていると思える。水戸について夕食とはならないだろう。
宇都宮17時31分→「やまびこ247号」→郡山18時00分
宇都宮からは新幹線で次元跳躍する。最長往復切符は東北本線を系有することになっているが、新幹線は基本「在来線を高速移動することと同じ」であるから問題ない。
最長往復切符復路宇都宮駅から使用再開
最長往復切符復路安積永盛駅まで使用
安積永盛~郡山間特例適用の上便宜乗車
郡山駅からは水郡線の水戸行き最終列車に乗車。日光で歩き回った疲れと、駅弁と食べてお腹がふくれたせいかほとんどの時間を眠って過ごしていた。
郡山18時19分→水戸21時43分
安積永盛~郡山間特例適用の上便宜乗車
最長往復切符復路安積永盛駅から使用再開
最長往復切符復路水戸駅で途中下車




