645列車 ちゃんと調べてからにして
2062年4月18日・火曜日(第42日目)天候:晴れ 北海道旅客鉄道函館本線札幌駅。
札幌よりIC乗車券使用開始
お昼ご飯を済ませて、札幌駅のホームにあがる。多くのホームがある中で響く電子音声は北海道の力強さを感じる。僕たちは4号車に並んだ。
「ピン、ポン、パン。まもなく3番線に「快速エアポート121号」小樽行きが参ります。」
とのアナウンスが流れる。千歳方面からゆっくりと737系が入線する。顔は731系からの経由を受け継いでいるらしく北海道旅客鉄道らしい。
「エアポート」の4号車は北海道旅客鉄道のuシートが連結されている。このuシートは普通車に連結された座席指定車である。乗車券に+520円で特急列車にも相当する座席に座ることができる。
「あっ。これ良いなぁ。」
「新快速にもこういうのが連結されたら良いのになぁ。」
「ああ、分かる。あれだけ列車本数多いんだから、アレで座席指定車やったらいいと思うけどねぇ。」
札幌12時43分→「快速エアポート121号」→小樽13時15分
札幌駅を出発し、琴似、手稲と停車。その後海岸線を通り抜けて、小樽駅へと向かう。
小樽にてIC乗車券使用終了
小樽駅で降り、駅前に出てみる。小樽駅の駅舎をこうしてみてみると東京にある上野駅に似ているという。あまり似ているかどうかは分かんないけど、建物に使われている材料とかは同じなのかな・・・。
その駅舎を背にして、いったん小樽の街を歩いてみる。
しばらく歩くと踏切が見える。そこまで歩けば、両サイドに線路が敷かれている。
「ここはなんの後なのかな。」
萌が辺りを見回しながら、観光地の解説用看板を探す。それはすぐに見つかった。
「手宮線跡・・・。」
「ああ。手宮線って北海道で初めて敷かれた鉄道線だったはずだよ。」
「へぇ・・・。初めて敷かれたのは函館じゃないんだ。」
「北海道を開拓する上で小樽が一番都合がよかったんだろうね。」
「ああ。それで。」
「こんな街の中に一本線路が敷かれてるってことだけでもすごいと思うんだけどなぁ・・・。」
「本当。」
「こういう所見たら、小樽にある鉄道博物館でも見に行きたいね。」
「あっ、小樽にも鉄道博物館みたいなのあるんだ。」
「うん。地図で場所調べて行ってみようか。」
マップを起動して、場所を調べてみるのだが・・・。
「ナガシィ。今日って火曜日よねぇ。」
「えっ。火曜日だねぇ・・・。何かあった。」
「その鉄道博物館。今日休館日だって。」
「えっ。嘘。休館日。」
「行くんなら、ちゃんとそう言うところは調べてよ。思いつきで行こうと思わないでよ。」
「・・・今まで思いつきで言ったところはあると思うし、多いと思うんだけど・・・。」
「・・・私は別に怒ってないけどさぁ・・・。小樽運河でも見に行く。」
「ハハハ。じゃあそうするか。」
手宮線からさらに街を下り、小樽運河へと行く。辺りを見終わってから、函館本線の列車に乗り、ホテルへと戻った。
今日の移動も可愛いものだったなぁ。
小樽16時30分→「快速エアポート170号」→札幌17時02分
一口メモ
日本国有鉄道手宮線
1880年11月24日開業の北海道初の鉄道線。小樽港から石炭、海産物などの積み出しのため、数多くの貨物列車が運行されていた。しかし、旅客量、貨物量が減少し旅客営業は1962年5月14日で、貨物営業は1985年11月5日で廃止となった。廃線後、ほとんどの線路施設が残され、現在に至るまで整備されている。




