美少女の悩み事 part 1
今日は色々な事があった。
女の子になったりとか美少女になったりとか超絶美少女になったりとか。
一日でこんなに疲れたのいつぶりだよ?
ってか入学式すっぽかしてったけど… ハル姉が名前を変えて入学させてくれるらしいから問題無いとか… 絶対問題ありすぎるだろこんちくしょう!
「さーて、お風呂に入って疲れを癒しますかね」
と、湯船に入った途端…
「……思ったんだけど胸流石に思いな…」
そう、胸が重い! 肩がすごい凝る! しかも背中じゃなくて前に付いてるから色々と邪魔!
まあ後ろに付いてたらキモいけど。
「女子はこれの何がそんなに良いのかね〜」
言いながら揉んでみると…
あ、これやばいわ。 すごいなんだか…なんて言うか… 色々とヤバイ!!
柔らかすぎて正直ビビる。
完っ全に忘れてた。 さっきから連呼している通り俺は完全無欠の超絶美少女なんだった。
これ絶対宝の持ち腐れだよ! 女子が持ってる方が絶対良いだろ!
仮にこれが知らない女子と身体が入れ替わる大ヒット映画と同じ感じなら何を足しても等価交換に全然足りないぞ!
でも…
「なんか満たされるー。」
お湯が気持ちよすぎて疲れが癒える。
ま、よく分かんない現象だけどどうでもいいや。
「そう言えばなんで俺この身体に馴染んでんだろうなー。」
骨格も変わって体重も変わって声も景色も昨日と全然高さとか違うのになんで俺普通に女の子してんだろ?
違和感といっても胸がちょっとかったるいくらいだし。
「よし、シャワー浴びて上がるか。」
その後は色々大変だった。
お風呂で胸を洗うの面倒いし、未だに直視出来ないから洗いにくいし、髪の毛は長いから洗うの二十分くらいかかったし、ドライヤーで髪の毛乾かしたり、着替えがなくてシャツ一枚でウロウロしてたらみんなが皆マスコットキャラみたいに人の身体ベタベタ触ってくるし、明日香が「私の事お姉ちゃんって読んで」とか言って首元に抱きついてくるしくるしくるし……………
「あーーーーー!!!くそったれーーー!!!」
俺の部屋に美少女らしからぬ下品な言葉がこだました。
「はぁ〜、 もう寝るわ!明日は身体検査うんぬんがあるし、今日は疲れたし、もう寝るわ!」
この先不安すぎて現実逃避するかのように俺は深い眠りについた。
PS:昨日までの俺の身長は160cmと『やや』低めだったけど今は149cmと超ロリコンゾーンになってしまいました。