暴雲波乱の殺し屋・リン part6
「私達は、身体能力が特に高い人を集めていた」
「それが、俺?なんで?」
確かに小さい頃から運動神経は抜群だけど、そんな事で一々殺し屋さんに引き入れるような集団なんてニュースで指名手配されそうなイメージがあるのだが。
でもリンみたいな中高生でもそんなのがいるなら、結構いないでもないのかもしれない。
「夕暮莉依は身体能力AA、腕力D、視聴力AAだったからギリギリ勧誘対象だった」
「か、勧誘……」
そんなんで殺し屋さんになれって言われても……普通無理だよ。
俺一応一般市民だし。
「大丈夫。ターゲットは誰でも言い訳じゃない。主な任務は強盗犯や殺人犯、ヤバイ組織の人間を殺す作業だから」
「そ、そうなんだ。別に誰これ構わず殺すわけじゃ無いんだな」
「そう。だから一緒に殺し屋、やろ?」
いや、無理です。
どんな大義があっても僕に殺しは不可能です。
「まあ莉依は普通の女の子だし?さ。悪いけどそれは諦めてやってくれないか?」
「そうだよ。お兄ちゃんはどう足掻いても所詮お兄ちゃんなんだから殺しなんて無理だよ」
おい明日香、ハル姉みたいに諦めさせるだけの言葉は出ないのか。
泣きたくなるから無駄に貶さないで!
「うん。諦める。なんかあんまり人殺しに向かない顔をしてるから」
向かない顔って何?そんなのあるの?
しかも諦めるの早!
「で、ええと。ここには住む気満々?」
「ここには住んでみたい。じむしょより広い」
結局そこか。
「それよりご飯いっぱい」
結局そこもか。
「学校も通ってみたい」
何か増えてる?
「任せろ。それならあたしが手配してやる」
結局行くのか。
「一応言うけど、あんまり良いもんじゃ無いよ?学校なんてさ。普通にニートやってる方がイイと思うなー僕は。うん。」
「私は学校に通ってみたかった……。だから良い。」
いや……別に悪くは無いけど。
何か変な噂が一個増えそうな気がする。
「俺さ……思ったんだけどこの家にくる女子のスペック高くね?」
だってさ、妹はこう見えて中学一の美少女なんて噂が立ってるし、ハル姉はスペック超高いし……
「あれー?お兄ちゃん柄にも無く私のこと美少女だと思ってたりー?」
「ま、莉依は昔からシスコンだからな」
「や、やめろお!何か恥ずかしいだろうが!?」
事実では無いので丁重に否定させていただきます。
「私、今日からリヨの妹?」
「私の妹でもあるわよ。」
「私の妹でもあるからな」
「いやー、それ妹でも良いの?」
「私が手配しよう。君は今日から夕暮 リンだ!」
「何でも手配するなよ……」
その後小一時間、四人で囲む食卓を何気なく過ごし、あとで歓迎会パーティをしようと言う事になった……。
PS:ちなみに俺は自分で言うのもなんだがこの家で最もな超絶美少女だと思っています。
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