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どうして私が女の子?  作者: 亜水まどか
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お風呂の温度計はアテにならない

 

 人はお風呂に入る前は超面倒臭ぇ、俺ぁさっさと出て戦国BALUSやるんだー。などと思う。


 しかしいざ入ると全てから開放されたような気分になり、いつまで経っても出られないでいる。明日の仕事なんてどうでもいいや、明日のバイトなんて一人誰か居ればいいだろ。学校なんて年中無休で開店してんだから明後日でも行ける。なんて事を考えるのはそれは、DNAに刻み込まれた日本人だからそう思えるのです。


 何故なら日本は有数の火山地帯で温泉が清いから。


 しかし俺のDNAは全てのステータスが美少女に変換されたが、同時に日本人としての誇りもプライドも消滅してしまった……


「…………熱~い」


 お風呂の温度は37℃。一般的な家庭よりやや低い。にも関わらず熱く感じるのは俺が今、美少女星の美少女国の美少女村の超絶美少女みたいなDNAだからだろう。


 美女はお風呂がぬるま好きとは聞いたことがあるかないかと言えばある程度だが、まさかここまでとは思わなかった。


 風情があろうと無かろうと、今の俺が潤うのはもうちょい水増しのお風呂だ。


 …………15分後。


「…………冷た~い」


 今お風呂の温度は35℃。何でこんな短く差でここまで変わるんだよ!?


 もうちょいお湯増そう。(嫌な予感しかしない……)



 ……5分後。


「熱い……絶対おかしいだろ!?何で1℃でこんな氷山マグマみたいな差が出るんだよ!?絶対おかしいよ。ミキサーに掛けたブドウがマスカットの味がするレベルでおかしいよ」


 お風呂なんてもう嫌だ。


 そう思いながらシャワーを浴びて出ようとする。


「あ、莉依~、悪い。お風呂の温度計壊れてるから37℃以下は上手く測れないぞ~」


「…………はい?」


 何で37℃以下限定?何で37℃以上OK?何で温度計壊れてる?


「直しとけよ!?てかこの大内家コーヒー牛乳うまっ!?」


 なんか損した気がするけれど……お風呂上がりの一杯は何より最高だった。



PS:明日香もハル姉も37派です。

次NEXT⇒ カレーうどんのシミは絶対不可避!

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