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どうして私が女の子?  作者: 亜水まどか
19/33

2日目開始part6


4時限目は家庭科。


カレー作りである。


みんな当然、ここで俺がカレーを作るのに期待するのであろうが、辞めた方がいい。


料理が上手い俺だが唯一カレースキルが致命的過ぎて俺の作る物は全て暗黒物質へと成り下がる。


ジャイ〇ンのカレーの比では無い暗黒カレー。


それがとうとう出来上がったしまった。


「あのー、莉依ちゃん。それなぁに?」


「カレーです。」


「これって……カレーなの?」


「カレーです。」


「どっちかというと泥……」


「カレーです。」


「そうだぞ。莉依ちゃんのこのカレー美味しそうじゃないか。食べていい?」


「どうぞ。」


自己責任で。


みんなが色んな目で見るこの暗黒カレー。


食べた人はみんな倒れちゃった。(3、4人くらい。)


そんな中、手ほどきを加える命知らずが現れた。


そんなの当然……


「私に任せろい!」


「ってハル姉かよ!?」


つい勢いでみんなの前でハル姉と呼んだが、それよりツッコミが面白いという方に興味を持ってくれたようだ。


カレーといえば明日香はプロ顔負けのカレーキングダムという異名を持っているほどだったが、確かにハル姉から教わったと言っていた気がする。


ある意味カレーキングダムの師匠たるハル姉なら期待は出来そうだ。


「出来たぞ。」


「って早いよ。」


なかなか中和されていた。


カレーの原型が見えたので一口食べてみたが……


「〜〜〜〜悔しい。」


「だろ。」


美味すぎる。


さすがカレーキングダム明日香の師匠だけあって普通のカレーに見えてその実、とてつもなく美味い。


更には暗黒物質を中和してこれだからハル姉の力量は如何に知れない。


皆が感動の渦に巻かれていた中、一人だけ不満を持つ者がいた。


それも当然……


「何黄昏てんの。」


「パクるなよ。なんか前より味落ちた気がすんだな……」


何故か悔しがるハル姉、美味しい事に悔しい俺、とても美味しそうに頬張るみんな。


カオスな状況を楽しみながら、家庭科の授業は幕を閉じた……。


PS:カレーを作る際は水を忘れずにね。(おれは毎回水を入れ忘れる。)



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