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どうして私が女の子?  作者: 亜水まどか
16/33

2日目開始part3


「何でここにいるんだよハル姉!?」


「何でこんなところで黄昏てんだよ」


おかしい、いやマジでおかしすぎる。


何でハル姉がここにいるんだよ。


引きこもりのハル姉が何でこんなところにいるの。


カタツムリは引越しの際しか家から出ないよ?


マジ何でいるんだよ。


「もちろん取材だ!」


………ああ、


忘れてた……


ハル姉はラノベ作家なんだった。


と言うかハル姉は取材のためならアイドル事務所だろうが国家機密研究施設だろうがズカズカ踏み込むふざけた野郎だった。


何でそんな事が出来るかは俺もよく知らないが……とにかく。


「はよ出てけ」


「超断る。今出て行くと監視に見つかる。」


あまりの即興な断りにイラッとする。


ていうかどうやって監視の目をかいくぐって来たんだよ。


マジ何者ハル姉?


ここ学校なんすけど。


普通取材で許可無しに踏み込めない施設なんすけど。


まあそんな事言ったらアイドル事務所やら国家機密研究施設やらおかしな所に侵入しすぎだけどね。


「はぁ……まあいいけど。迷惑かけんなよ、明日香とかには。」


「へぇ……じゃあお前にかけるのはいいのか?」


よくねぇよ!


どうせ言っても俺にばっかり迷惑かけるくせに。


「まあいい。今はがっこうぐらしのかぁいいかぁいい莉依ちゃんの異性界生活を観察しに来ただけだら。」


超不安!


マジでやめて。





「ただいましました。」


「おかえりしました。」


謎の会話に返したのは明日香。


何故か俺のクラスに来ていたのだ。


「てめぇ何してやがる?」


ひそひそ声で授業サボり真っ最中の妹に問う。


でも返ってきた返事は……


「もちろん取材に決まってるじゃない。」


てめぇもかよ!


てゆかハル姉自分でやれ!


明日香も何当たり前のようにサボり決め込んでんだよ。


「いやー、莉依ちゃんの評判はすこぶる良いですね〜先生が早めの終了してくれてよかったよかった。」


傍から見ているロリ教師をちら見する。


あの変態何どうでもくだらなな理由で授業サボってんだよ!


しかもその隣にハル姉ニヤケ顔でこっち見てるし。


明日香はスケッチ飛び入り参加してるし。


ついでに周囲のみんながあの子達従姉妹なんだって〜とか、超可愛い〜〜、とかめっちゃ視線浴びてるし。


この様子じゃバラしたの明日香か。


てめぇら三人グルかよ!


俺の悲惨な毎日をラノベ化すんな。



PS:明日香は生きたカメラなどという二つ名を持つ程でそのスケッチ力はプロ顔負けのリアリティだとか。



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