ロリコン先生と悩める美少女
「やっとついたーーー。」
昔は人事だとチヤホヤされるアイドルなどを眺めていたもんだが、いざ美少女になるとかなり男子が鬱陶しい。
ロリコン万歳〜と言っていた数日前の自分を一回ぶん殴りたい。
「じゃ、色々慣れないだろうけど、頑張れ莉依ちゃん。」
本っ当慣れないわ。まじ美少女生活は大変だ。これでお給金が貰えないとか理不尽過ぎる。
まずは職員室に行って〜、先生に転校生だって言って〜、クラスで自己紹介か。割とシンプルな展開だけど面倒くさすぎるな。
しかも中学同じ奴に限っては自己紹介する意味ほぼねぇ。まあ向こうからみたら他人同然なんだが。
「ちわ〜っす。秋元先生いますか〜?」
「あなた…誰かしら?もしかして転校生の夕暮さん?」
話が早い先生がいて助かるわ。ちなみに秋元先生は俺の担任らしい。
「はい。そうです…って何ですか?」
「あ、いえ。すみません…あまりに可愛らしかったので…(ふふ)」
なんか今心の声で笑われた気がした。ていうかこの人なんか目がやばい。早く担任さんのところ行かなきゃ。
「秋元先生なら向こうのドア付近にいる赤Tのシャツ着た人よ。
「あ、ありがとう…ございます。じゃあ…」
この人の目がなんか面倒くさすぎる。はよいこ。
「あのー?秋元先生ですか?」
「はい。そうですが…ふああっ!?」
な、なんだこの人?ふああ?
「君。僕に何か用かな?」
なんかこの人も目がやばい…ていうかこの人鼻息荒いし顔近いしイケメン面変だしいろいろツッコミてえ。
「初めまして。本日この学校に転入させて頂く事になりました夕暮 莉依と申します。大変恐縮ですが秋元先生に教室までご案内お願いして頂いてもよろしいでしょうか?」
イケた。俺の超カリスマトーク。これで不自然なく教室まで…って。え?
「わっかりました。莉依ちゃん。担任先生の僕に任せたまえ。という訳で末永くよろしくお願いします!」
…………ああ。わかってしまった。
何がって?コイツあれだ、ロリコンだ。
昔の俺がそうだったからコイツの目でわかる…いや、わかりたくないけど。それにさらっと末永くって付けんな!
「で…では、よろしくお願いします。」
「よろしくねっ!莉依ちゃん!」
もう本当嫌ーーーー!
PS:俺はロリコンだったのではなくフェミニストだったのです。本当だからな…?本当だぞっ!?俺は元々ただのろりこ…フェミニストだ!