貴方へ届けよう。
今日も貴方へ届けよう。
1,2年前。
貴方と出逢った。
それは、ひょんなことから始まっていた。
いつの間にか、気がついたら、
私が知らぬ間に、なにかが始まっていた。
貴方と出逢えたのは偶然で
逢う回数が増えてくのは偶然で
貴方と話せたのは偶然で
話が合うのは偶然で
偶然が幾度となく重なり、奇跡となった。
そぅ、私は奇跡を目の前にしていた。
貴方と過ごす時間はとても居心地が良くて
安心出来て
幸せを感じられて
私の中で『特別なもの』となっていた。
貴方の笑顔を見てると自然と笑みがこぼれて
癒されて
幸せを感じられて
貴方は『特別な存在』へと変わっていた。
素直に、嬉しかった。
貴方の温もりは、とても、暖かくて。
離したくなかった。
ずっと一緒に居たいと思う自分がいた。
けれど、『特別』なものなんてすぐに消えてしまうもの。
いつの間にか、貴方という『特別な人』は消えてしまった。
あの輝く虹のように。
一瞬にして現れ、一瞬にして消えてしまった。
悲しかった。
辛かった。
苦しかった。
『特別』…そう思えるものは作りたくない。
そう思った。
失いたくなかった。
失うくらいなら、作らなくて良いと思った。
貴方となんて、出逢わなければ良かったと思った。
貴方となんて、逢いたくないと思った。
それでも…
心の何処かでは 貴方を求めていて
貴方しかいないと 心が叫んでいて
貴方を失いたくないと 素直に思っている自分がいた。
気持ちが通じたのかは分からない。
でも、奇跡は起きた。
奇跡が起きたんだ。
夢を見ているかと思った。
けれど、確かに貴方の温もりがあって。
貴方の声が聞こえて。
貴方が、すぐそばにいた。
嬉しかった。
素直に、嬉しかった。
『特別な人』が、戻ってきたんだ。
特別な貴方へ、この気持ち、春の華たちとともに届け……
『大好きな貴方へ
今、こうして一緒に居られること。
こうして笑いあえていること。
そばにいられること。
全て、奇跡だと思ってるんだ。
貴方は、どう思っているのかな?
貴方のこと、何回も失いかけた。
何回も、辛い思いをさせてしまった。
不器用な私だから、すぐに貴方を困らせて、
すぐに謝らせてしまっているね。
それでも貴方は、いつも私のそばに居てくれて、
いつも私に幸せを届けてくれている。
私は、ちゃんと幸せにしてあげられてるかな。
これから先、辛いこと、苦しいこと、悲しいこと。
たくさんあるかもしれないし、
たくさんそんな思いをさせるかもしれない。
けど、私は頑張って、そんな気持ちをなくしていくよ。
幸せをたくさんあげるよ。
今までたくさん幸せをくれた貴方へ。
これからも、たくさんの幸せを……
大好きだよ、○○○……。 』
この手紙は、貴方に届いただろうか……。
私は、今日も貴方へ幸せを届ける。