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第零幕  作者: 萌城 友梨
1/1

始まりへ向かう終わりのお話

雨が降っている。


ここは、どこ?


私は2人でお祖母ちゃんのお家に………


そうだ、◯◯◯◯◯はどこ?



ジャリ



「大丈夫?」


だれ?


「川岸に打ち上げられていたんだよ。」


◯◯◯◯◯は?


「2人で崖の上で遊んでいたのか?落ちたら危ないだろうに。」


ううん、怖いのが来たの。私達を追い掛けて来たの。


「そう、なら見てくるよ。崖の上だろう。待ってて。」


(いい?他人を信じてはいけないよ。)

………。


「そんなに警戒しないで。ああ、そっか。俺は穂武良って言うんだ。」


(君には素質がある。)

………………ネオン。


「そう、ネオンちゃん。いい子だから寝ててね。」


(きちんと出来たらまた彼と会わせてあげるよ。)

茶髪のお兄ちゃん………ホムラは出ていったようだ。

私は軋む体を起こし、あのコを探す。


「おねえちゃん、おきてていいの?」


………名前は?


「なぎ!」


この子が凪………。

私は命令通りに引き金に指をかける。


パァ----ン


音が響く。


「おねえちゃん、なにしたの?」


お父さんに伝えなさい。上ノ国はもうだめだと。

あなたのそれは呪。あなたが母親と同じ力を発動させたら、使用前に死ぬように。


チキッ


「君は何者だ?」


早かったのね。


「嘘はいけないな。誰の差し金だ。」


嘘じゃないよ。◯◯◯◯◯は私を崖から突き落とした。

まあ、これで条件は揃った………私は助けに行ける。


影が渦巻き私を包み込む。

さぁ、戻ろう。あの夏の日へ。

忌々しいあの場所へ。








この音はなんだろう。

雨だ………そしてスロットが揃う音。


「………嘘つき兎?」


さぁ、行こう。

ワタシは嘘つき


Liar rabbit.

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