表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

小さな約束

「ツェリ、大丈夫か?」

 指定された談話室に入室したツェルリアにかけられた第一声。

 昨日の泣き喚いたことを言っているのだと気づき羞恥にかられて赤面する。

「大丈夫そうだな」

 ツェルリアがなにも言えないでいると、微笑みながらヴィアルスは言った。

 さらに恥ずかしくなってきたツェルリアは話を変えようと思考する。

「あの・・・今日はどうして・・・」

「昨日約束しただろう?取って置きの場所に連れて行くと」

「えっと・・・」

 昨日の記憶を手繰り寄せる。言われてみれば、うとうとしていたときにそんな感じのことを言われたような気がする。

「思い出したか?」

「あ、はい。かすかにですけれど・・・」

「十分だ。・・・ところで、昨日俺を呼んだことを覚えているか?」

「呼んだ・・・?」

「いや、覚えてないならいいんだ。気にしないでくれ」

 そう言いながらもどこか残念そうなヴィアルスにツェルリアは首を傾げる。

 その反応にヴィアルスは苦笑するが結局なにも言わなかった。


「そろそろ行こう。少し馬車で揺られることになるが我慢してくれ」

「おかまいなく。わたくしは大丈夫ですから」

「心強いな。・・・ツェリ。手を」

「・・・はい。ヴィアルス陛下」


 ヴィアルスの差し出した手を取り、歩き始める。

 王にエスコートされ、姫君は馬車に乗り込んだ。

久しぶりの更新です。もし待っていてくださった方がいらっしゃったらすみませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ