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オネェ騎士はドレスがお好き  作者: しろねこ。


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13/20

顔合わせ

裁縫も好きです。

一時期手芸屋さんの会員になってました。

「私はメィリィと申します〜よろしくお願いしますねぇ」

顔合わせの日、メィリィはオスカーの雇っている針子達に挨拶をする。


「「よろしくお願いします」」


良い子そうな子が多い。


中には少し不信の目も向けられるが、ある程度はしょうがない。


急に現われた伯爵の婚約者兼デザイナーだ。


オスカーの服作りを担当していた彼女達もいくらか自負があるだろう。


そのような事を、気にする素振りも見せず、メィリィは話をすすめた。

仕事上の付き合い、仲良く慣れれば一番良いが、無理に馴れ合う必要もない。

「皆さんにはこちらの制作をお願いしますねぇ」

オスカーと詰めたデザイン案を見せる。


「こちらを期日までに作って欲しいのですぅ。途中気になることや相談があれば、私までお願いしますねぇ。暫くオスカー様はお忙しいのでぇ、私を通してになりますわ〜。オスカー様からもよろしくと頼まれてますわぁ」

一部に刺々しい反応を感じるが気にしない。


何かあればオスカーに報告するだけだ。

仕事さえしてくれれば取り敢えずはいい。


時間もないし、信頼関係構築はオスカーが居る時になりそうだ。





「ただいま。メィリィがいると屋敷が華やかね、嬉しいわ」

少し遅い時間にオスカーは帰ってきた。


「お帰りなさいませぇ、オスカー様が一番華やかですわぁ」

オスカーは、出迎えに来てくれたメィリィの頭を撫で撫でする。

「ありがとね」

今日のオスカーはまた初めて見る髪色だ。


「ヴォルフ、変わったことは?」

「本日はメィリィ様と針子達の初の顔合わせがありました。詳細はメィリィ様よりお聞き下さい」


「そう。メィリィ、どうだったかしら?」


脱いだ上着を侍女のエマに預け、メィリィに向き直る。


「そうですねぇ、大丈夫そうかと思いますよ〜」

少しだけギスギスした雰囲気はあったが、ほんの少しだ。

仕事はきちんとしてくれてる。


メィリィの採寸をし、早速型紙作りに入ったし、生地選びもして、出来る部分での裁断も行なえた。


「後でニーナにも手伝ってもらってぇ、オスカー様の採寸もしたいですぅ。ニーナにはしょっちゅう私の採寸をお願いしてるから手慣れてますしぃ。入浴後などいかがですかぁ?」


「あら入浴後?何なら一緒に入ってからにする?」


軽装になってからの方が正確に測れると思っての提案だ。

そんなお誘いは想定しておらず、メィリィの顔は赤くなる。


「オスカー様」

ヴォルフの咳払いにオスカーは「冗談よ」と笑う。





「オスカー様の服はぁ、こちらを参考にお願いしますねぇ」


昨日ニーナと共に採寸した数値を針子に伝える。

幾人かには足りない生地の買い出しを任せた。



それを元にオスカーの分の型紙作りが始まった。


本人がいない分合わせが難しいので仮縫いし、メィリィがオスカーに会えた時に調整をして、少しずつ形にしていく。



やはり服作りは楽しい。

メィリィはそう再確認した。



メィリィの店は再開しているが、あれから全く行けていない。


今はこちらにかかりきりだから、終わったら顔を出したいものだ。


「メィリィ様、こちらを確認して頂きたいのですが」

「キレイなレースですぅ。ステッチがとても丁寧だわぁ」


服作りを通して針子達とも親しくなっていった。




「久しぶり、捗っているかしら?」

仕事途中だというオスカーが手土産を持って様子を見にきた。


「オスカー様!」

慕われているのがありありとわかるほど針子達の声が上擦る。

嬉しそうな表情と明るい声。


「メィリィは大丈夫?無理はしていないかしら」

針子達への挨拶もそこそこに、オスカーはメィリィの元へと歩み寄った。


「大丈夫ですぅ。皆さんお優しいし、凄く丁寧に仕事してくれますよ〜」

「アタシとあなたの大事な服だもの。丁寧じゃなきゃ困るわ」

ちらりと、針子達に目を向ける。


「あなた達の今後の評判にも関わる大事な事だから、頑張って頂戴ね。腕が認められれば専属への道もあるわよ」


オスカーの言葉に士気が高まる。


「メィリィ、アタシも早くあなたと服作りをしたいわ」

そっと壊れ物を扱うように抱き締める。


紛れもなくメィリィはオスカーの妻になる人だと、遅ればせながら針子達も実感した。


「その時を楽しみにしていますぅ」

書き溜めたデザイン画と共にメィリィもまたオスカーと話すのを楽しみにしている。


ほんの数分だったがオスカーはすぐに行ってしまった。


しかし作業場の雰囲気は一転し、団結の思いとなった。


主のため、そして自分たちの為にも、期日までに最高の衣装を揃えようと一丸となったのだ。



専門ではないので、違ってたらすみません。



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