表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いの幻想日記  作者: セツカ・ロクウィル
76/88

贈られたペンダントと薔薇の花束


 ◇市のあとロイディと一緒に料理店で食べたもの◇


 *レバーとみじん切りにしたタマネギの赤ワイン炒め

 *ルッコラと飾り切りされたラデッシュと燻製鴨肉のサラダ

 *リンゴシャーベット


 ロイディが食事をおごってくれて、けっこう美味しいおもい。


「今から親戚の家のこのお見舞いに行くんだけど、一緒に来ないか?」

 

「え、うん。別にそれでもいいよ」


 市には日持ちする花も売られていて、ロイディはオレンジ色の薔薇の花束を買った。


 聞くところによると、まだ幼い精神を病んだ女の子らしい。


 どうしてかロイディにはなついているので、見舞いを喜ばれるらしい。



 僕が一緒してもいいのかしら、と内心思う。


 びっくりしたりしないかしら、と。



 そして見舞いに行くと、将来有望な可愛らしい女の子が僕を見て目を輝かせた。


「アールっ、アールだよねっ?」


 どうやらファッション雑誌は好きらしく、モデルとしての僕を知っているらしい。


「サイン欲しい」


 ひとにねだるをしなくなった彼女には珍しく大胆なお願いらしい。


 サインとか特にしたことないから光栄でしかない。


 ご両親の涙声の「娘と写真とらせてもらえないでしょうか」のお願いを承諾。


 そのあとロイディのループペンダントを見て、彼女は言った。


「それ素敵ね~、わたしも欲しい」


「アール・・・すまない。いずれ目が見えなくなるこのこに今、あげたい」

 

 分かってるよ、大丈夫だよロイディ、君はいつもそんな風に優しさにすぐれてる。


 また別の機会にいい感じのやつがあったら贈るよ。


「ロイディ・・・こっちをアールに贈ってあげて?」


 ・・・と言うことで、なぜかロイディからオレンゾ色の薔薇の花束をもらった。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ