雨の中のバトル
災魔は新薬によって筋肉の異常発達した狂犬病的人種。
時々喋れるやつもいる。
麻薬中毒者たちだと思ってのんきにしていたが、最近メディアが発表した。
災魔出現の恐怖に逃げ惑う人々、そこに立ちはだかる僕とビワちゃんとピーナ。
「ピーナ、逃げるんだ」
「分からない・・・分からない・・・」
「ピーナっ」
「わたしだって、何かのやつに立ちたいっ」
「ピーナっ」
僕とビワちゃんは『ペール』であるし、護身術的なものをある程度たしなんでいる。
騒ぎをききつけた戦闘要員が到着するまで、しのがなければ。
急いで『雪月花盾』を出現させて、戦闘がはじまる。
ビワちゃんは足技の威力がすごいひとで、本気の蹴りで災魔ひとりを倒した。
向かってきた別の災魔に対して、『雪月花盾』越しのパンチで盾にヒビが入った。
「なっ・・・」
三人に張ったバリアが解けるし、一気に力を使って急に眠気に襲われる。
敵が倒れて、あと三人いることを確認した所で意識は途絶えた。
雨の中肩を揺さぶられて、戦闘要員のペールたちだと知る。
ビワちゃんは足を捻挫していて、ピーナは僕の横で眠っていた。
翌日になってもピーナは目覚めず、ビワちゃんと合流。
現場のペールに言われたけど、まだ信じがたい。
ビワちゃんに聞いてみると、答えてくれた。
「ピーナちゃんが残りを倒したの」
やっぱり信じがたい。