夢匣の華
副題に『夢匣の華』と命名して、約束してあったランチをロイディとした。
ロイディは『夢匣の華』の副題ものは見ないタイプだって知ってるからだ。
ロイディへの不思議な気持ちや家について書いてあったりするから読んでほしくない。
「僕に読んでほしくない、ってことか」
ストローでシェイクを飲んで、間を作り、そして僕は言った。
「この記述を提出するの迷ってる。担当今はいらない」
「それならしょうがない」
「うん」
「ペールに入って、どんな感じだ?」
「まだまだ入ったばかりだよ。慣れるのを待つしかない感じ」
「慣れてもらってもなぁ・・・」
「別に、大丈夫だよ」
ロイディは三個目にあたるフィレオフィッシュにかぶりついた。
しばらくそしゃくしているので、僕もチキンナゲットとサラダを食べる。
「ピーナちゃんとは進んだ?」
「え、そんなわけないよ」
「なぜだろう?」
「なにが?」
「君、体臭が変わった気がする。以前より、もっと甘く」
「香水のこと?」
「そうなのか」
「ん?オリジナルブレンドで香水を作ったよ」
「・・・ふぅん」
「え、なに??」
「今、君に欲情しそうだから、僕を無視してくれ」
「え、ああ・・・分かった」
それから落ち着いたのかロイディいわく、ペールの活動について簡単に説明。
人々の放つ負のパワーが、怪奇現象を起こしていると言われた。
ペールはそれについても対応していると。
もしかしたら君も関わるかもしれないから、と言って、ロイディは食事に戻った。
◇バーガーショップの気に入った新作◇
*フルーツバーガー
*タピオカシェイク