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魔法使いの幻想日記  作者: セツカ・ロクウィル
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奇襲


 双子侍女に街で遭遇して、それとなくたずねたらビワちゃん本人に言われたって。


 どうやらアカツキ君は、それを知らないらしい。


 双子侍女にそのことを言ってみたら、ふたりとも少しぎょとしていた。


 前々から本屋で遭遇するけど、そっちも『夢匣の華』が好きらしい。


 僕は新しい店員さんに「ボーイッシュな服だね」と言われた。


 最新号を当日受け取りしてくれるここの店主が、「モデルだぜ」と言って、僕は苦笑。


 

 『夢匣の華』は、直訳すると才女。

 

 内容はと言うと、女性が女性として生き残る可能性が高くなりそうな感じだ。

 

 僕はなぜか母が読んでるその本が気に入って、読み終わったのをもらっていた。


 実家を離れた今でも読んでいるけど、男児が読んでるのは特別な本。


 読んでることが女子に知れると、特別視されがち。


 

 メリッタとマリッタと同じ方角の帰り道、奇襲にあった。


 戦闘能力の高い双子侍女が狂犬と化したジャンキーの顔に跳び蹴り。


 僕は更に即座に横からやって来るジャンキーの攻撃を条件反射で、雪月花盾ブロック。


 そのあと瞬間移動装置でやって来た現場『ペール』のメンバーが「任せろ」と言った。


 盾越しにビリビリとした衝撃の余韻を感じながらも、痛みを無視しなきゃいけない。


 瞬間移動と共に、開発された結界バリアで一般人には見えないようになったらしい。


 


 そんなことが必要になるまで、日常に脅威の影が差している。


 なので帰宅してアカツキ君と電話で話したあと、この日記の題名を一部変更。


 『魔法使いの幻想日記 夢匣の華』


 

 どうせなら言っておこう。


 僕は男性として、少し変わっているひとだ。


 モデル業の反響が「女性っぽい」とか「女性みたいな」って言われて嬉しいひとだ。


 そしてロイディがこの日記の確認担当であることがつらくなってきた。


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