ピクルスのお礼
今日はもう眠る前なんだけど、夕方過ぎにピーナが来てジャムを作ってくれた。
ピーナは同い年の、単位制の学校に通ってる女子、僕の友人。
ピーナは可愛い系で、街のへんなのにからまれたりする。
そんなある日、僕がその場に居合わせてピーナを助けた。
その時に眠気が来て、倒れた僕をピーナが介抱してくれた。
それから友人になり、ピーナは時々僕の家に遊びに来たりする。
と言うより、掃除や洗濯や皿洗いとかをしてくれる。
なのでお礼に、と、ささやかなプレゼントをするとまたお礼が返って来る関係。
あながち心地がいいんだけど、慣れてしまったらいけないかも。
学院寮を出て小さなアパートに住んでる手前、女子の出入りは自由化された。
僕がまだ精神的に性別を持っていないのに感謝するんだな、って思ってしまう。
ピーナは多分、「よく分からないけど、だから何?」って言いそう。
ピーナがイチゴをくれて、ジャムにして欲しいと言うと、快諾してくれた。
ピーナいわく、ジャムは具に対してその半分くらいの砂糖が適量らしい。
「せっかくの粒をつぶすのもったいないな」
「じゃあ、大粒イチゴジャムにしましょうね」
あまり実をつぶさずに作ればいいだけらしい。
◇翌日の朝ごはんメニュー◇
*厚切りのトーストに
*上質なバターと
*ピーナが作ってくれた大粒イチゴジャムをのせて
*珈琲牛乳