表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いの幻想日記  作者: セツカ・ロクウィル
37/88

石鹸に咲く花


 ◇ピーナからの差し入れで持参したら婦人たちから好評だったもの◇


 *紅茶が練ってあるパンと紅茶葉のクッキー



 前に書いたと思うけど、天然成分の石鹸作りを一緒にした婦人たちから連絡が来た。


 どうも、石鹸に花を咲かせる作業の体験をしてみないか、というものだった。


 花びらを石鹸に混ぜるんだろうか、と思いつつ参加。


 すると、ひとつひとつ手作業で、ギフト用の見栄えとして彫刻で作る花のことだった。


 部屋中が石鹸の良い香り。


 彫刻刀で切れ目を入れて、花を咲かせる。


 その作業でできたカスはひとまとめにして、一個の石鹸として使えるらしい。


 体験者として器用なひとたちばかりで、世間話とかがはじまる。


 僕も石鹸に花を彫りながら婦人たちと話をしてみた。


 野菜の高騰の話になったので、自然に出てきたものだった。


 新薬についてふんわり質問してみたのだ。


 すると、「自分の子供の口に入るのかと思うと反対派」と言う意見が多かった。


 すると、「気持ちは分かるけど何かあったら関係ないと思う」と言う意見も。


「野菜や果物が美味しく大量に大きめに作れて、しかも安全だったらどう思う?」


「「そりゃ最高よ」」


 どこの文献にも見なかった素晴らしい感想だと思う。


 このひとたちに関われてよかった、と感動しつつ、図書館に通う決意。


 やっぱり放ってはおけない。


 それぞれ意見や意思や都合があるのだと思う。


 ただ、ロイディを思い出して、僕も新薬研究について少しは知りたくなってきた。


 謎のヒーロー『ペール』たち。


 メンバーになることをすすめられたけど、どんなひとたちなんだろう?


 ロイディの行方も気になる。


 もしかしたらロイディ、あの時骨折したのかもしれない・・・心配だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ