安心できる新薬ってあるのだろうか
天然成分で野菜を育てている老婆の野菜の美味しさと、
先日の植物用新薬試験薬の効能についてを目の前にしたのとで、
少し気になることができた。
どちらのいいところも、揃えてみたらどうだろう、と。
つまりは、天然成分で美味しい野菜や果物が通常より大きく育つ方法。
それを調べるために、図書館に来ている。
植物研究系の本が豊富にある図書館でよかった。
理科室にいた研究員さんたちによると、寒さに強いかわりに他を寄せない毒素を持つ。
暑さに強いかわりに、食すと生命力が一時的に上がりすぎて寿命が著しく縮む。
今はまだそんな研究状況らしい。
美味しいものを大量に作れたら、そりゃ嬉しいよ。
僕は食いしん坊かもしれないし。
ただ、それを食べた副作用が悪影響を及ぼすものはイヤだ。
研究員たちが言っているのは、きっと、まだ今の段階では試作、って意味だろう。
まさか副作用を黙って発売なんて・・・
よぎるのは、人体への影響について、糧とするのだから変異が起こりかねないこと。
つまり副作用の悪影響。
これが、一般人に理解されるかどうか、だ、と研究員たちが言っていた。
僕からしたら、説明しても分からないんだと思って、っていう言い訳の用意の内情。
おそらく出資者側が発売に向けて急かしている。
なので僕は今日図書館に朝から来て、夜まで調べものをしたけど、合点はしなかった。
◇眠くなった僕を迎えに来てくれたピーナとビルナがくれたもの◇
*ピーナ手作りの四角いちぎりパンと、魔法瓶に入ったある程度冷たい麦茶