ドラゴンの飼いならし
ロイディに誘われて、ロイディの親戚の仕事の手伝い。
体験するのはドラゴンの飼いならしのいっかんで、様子を見て写真を撮ること。
もちろん一般人は立ち入り禁止区域での作業。
ロイディの口利きで、特別に手伝いを許された。
ロイディの親戚のおじさんはあまりロイディに似ていないけど、悪いひとじゃない。
ただ僕のことを、「女の子」だって言ったから避けている。
「おい、ロイディ女の子を連れてくるなんて聞いてないぞ」って。
ロイディは「こいつが女の子だったら、今お腹が大きいよ」って。
作業は崖や森を巡り、ドラゴンの様子をデジタルカメラで写真を撮る。
たまごの出産みたいなを見つけて、珍しいと言われたから動画も撮っておいた。
途中、ケガをしたドラゴンを見つけて作業は処置に移行。
僕はその様子を写真に撮ったりしていた。
小屋に戻ると夕飯が用意されていて、ドラゴンの無精卵を使ったものがあった。
ロイディのおじさんいわく、翼や性器を食べたがる輩から時々連絡が来るらしい。
大変だなぁ、と妙にひとごとぶってはいたけど、仕事をして愛着した分複雑な気分。
それを読まれたのかおじさんが「女の子だったらロイディの嫁にするのに」と発言。
ロイディは僕の頭を撫でて、気にするな、と言った。
生まれて間もない保護しているドラゴンの赤ちゃんとの写真撮影。
特別に許可が出て、ロイディと一緒に写った数枚をもらった。
ロイディがまた、「アールが女子だったら結婚するのに」と言った。
◇ドラゴン小屋でふるまわれた珍しいもの◇
*ドラゴンの無精卵たまごの目玉焼き(白身まで濃厚で意外だった)
*愛玩用ドラゴンと一緒に食べれるオードブル