壁アートのイベント
特に絵が上手いつもりもないのに、隣の町起こしイベントに参加することになった。
簡素な住宅街で、灰色の建物がさびしそうにしている。
それを気にした土地主さんが開催したイベントで、ビワちゃんが誘ってくれた。
最近撮ったパンクな写真の焼き増しを見せると、嬉しそうにしてくれた。
見学に行けなくて残念だったけど、このイベント用の下絵を考えていたとのこと。
担当になったのは、短めの道路の下のトンネル。
自転車もバイクも通ったらいけない、歩道用のトンネルだ。
あながち昼でも薄暗く、何度か騒動みたいな事件があったらしい場所を担当。
ビワちゃんと僕しか、特にいない。
近くの屋台の食べ物の匂いがして、お腹鳴ったらどうしようかと思った。
ビワちゃんが選んだのは、『華柄の護りの絵』だ。
その下絵を見て、夜になったら見えないだろうな、と思った。
なので急に思いついたのが、ペンキに蛍光剤を混ぜることだった。
偶然近くに画材屋があったので、そこで購入。
特に誰もいないし、ビワちゃんの潜在能力を使って、筆やはけに頼むことにした。
何本も筆やはけを用意して、魔法で『華柄の護りの絵』の創作にいどむ。
薄明かりの中に咲く護りの華の完成に、筆とはけも満足そうだ。
筆とはけと蛍光剤の代金は、領収書のおかげで立替えってことになって戻ってきた。
護りの効果は出るのか正直未知数だけど、貴重な体験をした。
◇ビワちゃんと外食したメニュー◇
*天ぷらとかまぼこ入りうどん
*ミニ豚まんじゅう
*玉露茶