ラフィーの実
学校の敷地内で栽培されている『魔法使いの木の実』こと、ラフィー。
正式名称、ラファエルの実。
その収穫を手伝うことになって、実家がラフィーを育てていることが話題になる。
ラフィーの実について、なりがちな話題歌みたいなものがはじまる。
緑は保存
黄色はまだまだ
赤くなったら食べ頃だ
明確には、緑にも黄色にも別種の効能がある。
ラフィー栽培者の家の子供として、なんだか口元がにやける。
みんなが一段と可愛い。
同い年なのに後輩にあたる彼らは、ラフィーの実を洗う作業の時に話しかけてきた。
外はどんな感じなのか聞いたこがいて、なんとなく話すと嬉しそうにした。
その子は両親が外出を特に許してくれないらしい。
聞くと、何人かそんな感じの事情を持っている者たちがいるらしい。
今度から土産話を用意しておこう、と思った。
彼らが「何か面白い書籍はないのか」って聞いてきたからだ。
注文しようにも、外の情報が入らないらしい。
それは学びを楽しみたい僕にとって、原動の理由だ。
一連、本のおすすめをしてあげると、その子たちが『グレープ』を名乗った。
サークルを持っているらしく、そのグループ名を『グレープ』と言うらしい。
なんとなくでいいから、友達になりたいと言われ承諾した。
◇夕飯メニュー◇
*バター醤油味のパスタ
*フリルレタスと諸々野菜のサラダ
*和風ハンバーグ