謎のヒーロー
ひとりでレストランに行って、少し豪華な食事をした。
帰路がてら裏路地をぶらぶらしていると、
妙な気配を感じた時には、突如、いた。
バンダナで顔を隠している、危ない雰囲気を放つ見知らぬ男達。
十代後半か二十代に見える骨格。
ここらは「クラゲ」の飛行禁止地区だ。
やばい、どうしよう、目の前で腕に何かを注射してやがる。
「君、こちらだっ」
突然と透った声の方を向くと、そこには赤っぽい服に赤い目元仮面の男。
ジャンキーなやつらが襲い掛かって来ると、僕は一撃目を避けて走る。
僕の片手をにぎり、ペルソナが走り出す。
「今のうちだ、逃げなさい。こちらは大丈夫だから」
「あなたは何者っ?」
「善良な市民の味方、人助けをしているっ。さあ、早く行くんだっ」
「ありがとうっ。名前を教えて?」
「ペール。このことは秘密にしておいてくれ」
この日より少し前から、謎の赤いペルソナの人助けはうわさになっていた。
ただ、寿学院の生徒だなんて知らなかった・・・あれはうちの制服だ。
なんだかかっこいい。
◇その日レストランで食べたメニュー◇
*ガーリックシュリンプ
*マカロニサラダ
*トマトスープ(癖のないやつ)
*ドリア