畑仕事の手伝い その弐
「自然界に何かあったら、どうしますか?」
「それは、その時考えるが・・・んん、そうゆうことか、そこまで考えてくれてるのか」
「食糧難を未然に防ぐ、を目的にしていると僕は聞いています」
「お腹がすいたら、何か食べたくなる、それはしょうがない」
「うんうん」
「その時、倫理的に何を食べるのかは別」
「普段は自然のものを食べたい、ってこと?」
「そういうことになるな」
「んん、なるほど」
「なんで自分から聞きに来た?」
「実際に対面してみたかったから」
「なるほどなぁ、ご褒美におばばの野菜貰っていくか?」
「欲しい」
カボチャとナスとトマトとオクラを手さげビニールに入れてもらって、帰路。
途中ピーナの家に寄っておすそわけをして、帰宅。
もし魔法水野菜が遺伝子組み換え、ってことなら、
僕はピーナに『今の段階』でおすそわけをしただろうか、と考えた。
しない、と自然に思って、少し怖くなった。
試作品が完成するに至るに、過程があるのは当然だ。
そして魔法水の研究は、本当に必要なんだろうか、に行き当たる。
「必要だから研究がはじまったんじゃないのか?」と疑問が浮かんだ。
◇もらった野菜の夕飯メニュー◇
*さばいて蒸かしたカボチャにシナモンと砂糖をかけたやつ
*野菜カレー
*ダージリンのミルクティー