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しょうがない

作者: あっと

 結局誰にも大事にされなかったな。まぁ、当たり前か。

 友達は学校でぼっちになりたくないやつが誰でもいいからと絡んできたやつだけ。親は自分の自慢のための道具としてしか見てない。大事にしていた彼女にはあっさり捨てられた。

 全部しょうがない。積極的に友達になりたいって思ってもらえるような人格者じゃなかったし、親も自分のコンプレックスを埋めたいんだろう。彼女だって人間だ、飽きもするし目移りもする。綺麗事並べ立てようともそれは人間なんだから、しょうがない。しょうがない。

 小さい頃は親に大事にされてると思っていた。だから人並みに遊び、泣き、笑い、ウルトラマンに憧れたりもした。でも小学校高学年くらいになると変わった。いい学校に進学させようと躍起になっていた。それは僕のためじゃなく、親のためだってことにも、すぐに気が付いた。

 友達は割と多い方だと思う。学校で一緒にご飯食べたりトイレに行ったり放課後遊んだりしてそこそこ楽しかった。でも俺が本気で凹んで学校を数日休んだ時、せいぜい数件のラインが入っていたくらいだった。

 彼女とはうまくいっていたと思ってた。僕は彼女に釣り合わないから一生懸命追いつこうとした。ただ大事にされたいだけだったけど、自分のほうが頑張ってた。大事にされたくなって他の女子に逃げた。そしたら振られた。当然だ。彼女は悪くない。僕の弱さが全ての原因だ。

 全部しょうがないことだった。僕は誰かに大事にされたかった。想われたかった。愛されたかった。でもそれが叶うほど面白くも優しくも美しくもなかった。

 だからしょうがない。誰が悪いわけでもない。友達も親も彼女も悪くない。ただただ僕が悪い。

 だから決めた。今後の行動と覚悟を。

 そして死んだ。

お読みいただきありがとうございました。

もしよければ今後の参考のためにコメントなどよろしくお願いします。

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