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チュートリアル4


 「シオタラン。」


 外国語じゃないよ。ここ何日か、林檎とかナッツとかスライムで腹を満たしてきたが、飽きてきた。海辺が見えたのでいってみる。なんか白いところに、黒いところに中間まであるんですけど。白いところは珊瑚の死骸などかな、中間は砂だよね。黒いところはなんだろう。


 「あ、これ砂鉄やん。砂鉄釣りという遊びは知っているが、やったことはなかったんだよね。」


 一面砂鉄の海岸怖すぎる。陽射しがきつくないからいいけど、これ暑かったら地獄になりそうである。しかし、鉄が簡単に手に入るなんて、さすがチュートリアル。これなら、金・銀・銅とかもあったりしてね。


 でも、この海岸では塩田とか作るのは難しそうかなと思ってたけど、それすら必要ない。スライムボディで海水飲めば塩とか分離できた、悲しい。塩を作るために、濃い海水作ったり。塩の味をよくするために、苦汁をとりのぞいたり色々楽しそうなことがあったのに、便利な体のせいで省略してしまった。


 塩はかなり大切だからね。だから国で管理したり色々とある。山岳部では、植物の毒を塩で殺菌できないせいで病気になったりもするりね。ミネラルたりないから土を食べたり、生物の血にも塩分あるからとか色々あるしね。まぁ、山岳部でも岩塩とか手に入る可能性はあるけどね。


 「うーん、ナッツに塩は合いますな。」


 個人的には塩を振っていないナッツも好きだが、やはり塩味というのは大切らしい。脳内麻薬を作るのにも、塩は必要だしね。


 塩をゲットしたことで、熱い作業をしてみようかと思うようになった。様々な問題が解決していくことで行動範囲が広くなっていた。そして、色々なところから様々な物を採取していった。そこには、粘土があった。木で枠組みを作り、成型して焼いてみた。


 黒曜石を加工して組んで、竈を作り熱を逃がさないようにする。そして、ちまちまと粘土を成型していく。ちなみに粘土はいくつかの地点からとってきたので、できあがりの違いが楽しみである。大量に欲しいので竈をいくつも作り平行して焼いていく。


 大量の何種類かの粘土が手に入った。しかし、どのような特性を持っているかはわからない。今は見た目、硬さ、重さ、肌理の細かさなどだろうか。よし、木炭を作ろう。レンガが大量にできたのでそれで炭焼き釜を作り、何種類かの木材で木炭を作ることにした。


 これにより、レンガの質がわかるかも知れない。しかし、木もいくつかの種類があるので相性とかを探すのは大変そうである。炭焼きなんぞしたことはないが、なんとか記憶を呼び覚ましてチャレンジしてみた。


 「おぉ、初めてにしてはいい感じなんじゃないかな。しかも、白い炭までできたし。これ備長炭かも。」


 副産物として、木酢液もゲットできた。ゆくゆくは、農園なんかを作るのも楽しいかもしれない。ナッツを一から育てては何年かかるかわからないから、ここにある木そのものを持っていってしまおう。




 

 

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