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チュートリアル2


 綺麗な水場もあるし、食料もなんとかなりそうである。次は住居といきたいが問題がある。林檎もどきに胡桃もどきの木が複数あるので、伐採してもよいかもしれないが、ファンタジーの世界観が邪魔をする。この場合は、チュートリアルなのだが。


 林檎と胡桃をとってもすぐに、新しいものが生えてきた。小さな枝くらいなら、一発で折れるのでゲットできたのだが、木を伐採しようとしても、こちらの攻撃力よりも相手の再生力が上回っているのである。これをどうにかできれば、無限に木材をゲットできるのだが難しい。


 近場で武器になりそうなものを見つけた。黒曜石である。本当にチュートリアルはありがたい。両手に収まるくらいの黒曜石をもって、巨大な黒曜石にあてて、より黒曜石よりも大きな黒曜石をゲットする。これを繰り返していった。


 ちなみに水を飲んでいたときに気がついたのだが。このスライムボディは無限収納になっているようである。さらに水を体の一部にすることができて、その質量を利用して黒曜石を破壊している。魔法でウォーターボールとか弱そうとか感じても、たとえば牛乳1ℓの入った紙パックが1mほど上から落ちてきたらいたいだろう。水も案外馬鹿にできないのである。


 水の重さと、スライムボディの組み合わせにより大きな黒曜石をゲットすることができた。スライムボディで巨大化して、水の重量を利用して石を叩きつけたのである。その勢いのまま、木材採取しようとしたが、多少の木材はゲットできたが、大量ゲットとはいかなかった。仕方がないので、胡桃を食べた。あいかわらず、食べたあとは不思議な感じがした。不思議の木の実と名付けたくなる。


 本当にどうでもいいが、胡桃を割って、スライムの能力で薄皮を剥いた。薄皮は多少の苦味がある、栄養とかもあるんだろうけどね。まぁ、実際にはお湯で皮をふやかせて楊枝などでとるってこともできるのだけどね。たぶん、これってチート史上ベスト10くらいに地味かもしれない。


 これができるなら、みかんの皮むきもできるかも。缶詰のミカンの皮ってどうやって剥いているのかな。

わからん、たぶんきっつい酸性のものでとかしているようなきがするけど、食に影響のない酸ってレモン?しかし、ふつうのレモンじゃとけんだろう。まぁ、それもスライムならかのうだけどね。


 ということは、もやしの根きりなんかもスライムで大量に可能そうだ。うん、素晴らしい。もやしの根きりなんぞ、チート史上ベストスリーに入りそうなくらい地味である。異世界にもやしがなければ、それだけでも金の種になりそうだしね。


 巨大な黒曜石をゲットしたあとは、武器に仕上げる。うん、勉強など役にたつことは少ないけど役にたったね。打製石器と磨製石器である。打製は叩いて作る、磨製はそれを砥ぐ。科学館や動画サイトなんかで、見ることもできるだろう。これでマンモスとか狩っていたんだろうか。


 石剣を作ることができたので、初狩を行ってみた。相手はスライムである。しかたないよね。悲しいけど、これ生存競争なのよね。結果、倒すことはできました。作った石剣よりも、石で殴る方が効果的でした。鈍器ツエー。


 「で、これはなんでしょか。」


 スライムを倒した後には、スライムの残骸が残っていた。しょぼそうだが、初の戦利品である。せっかくなので、吸収しておいた。


 「味のないゼリーみたいな感じかな。調理次第では化けるかも。」


 初狩に味をしめて、スライムを惨殺していった。さすがチュートリアル、スライムも即沸きである。狩っても狩ってとぎれることはない。もしも、レベルアップがあったら嬉しいが、経験値はどんなものでしょうか。100年とか狩りたくないんですけどね。


 しばらくすると、太った?。いやいや、スライムはノンカロリーでしょ。と思って体を引き締めてみたら、直ったので再び狩をしていると。また太った?、おっかしいな。なんだか、スライムが倒すごとに楽になるので、レベルアップしたのかもしれない。激痛がきたり、天使が祝福してくれたりはしなかった。


 力がついたので、石剣で胡桃の木を切ってみることにした。以前はびくともしなかったけど今回は半分ほどいけた。レベルアップしたから?それともスライムを吸収したから?仮説は証明できなかったが、スライムを狩り続けたら4分の3以上切り込みを入れることができるようになった。この分なら、狩りを続けたら、木材を手に入れれるようになるだろう。

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