リアルチート
「ご馳走様でした」
さて、片ずけますか。シリウスさんを待たせるのも悪いですしね。お風呂は……シャワーでいいですかね。早く準備しなきゃ。
スキルとかも決めてくれてるんですかね?決めてくれていたらありがたいのですが……なんか、心配になってきました…ワタシ、コミュ障。マルチ、ムリ。
☆
「ガスしめた。玄関しめた。電気消した。よし。ログインしますか」
できればソロプレイができるスキルだったらいいですね……ふぅ……『ダイブイン』
やっぱりインするときの浮遊感というか、VR特有のこの感じに慣れる気配がないです。
さて、シリウスさんは……
『あ、ラビ様!お待ちしておりました。もう設定はだいたい終わっていますよ!』
「おおっ、ありがとうございます!見ることってできますか?」
『はい、可能です。ボード状にして表示しますね!』
-ヴゥン
これは……小説とかでよく見るステータスとか、ウィンドウってヤツですね!ええっと?
『メニュー』
▪︎ステータス
▪︎装備
▪︎スキル
▪︎称号設定
▪︎設定
▪︎ログアウト
ーーー
ステータスっと。
<ステータス>
ラビ
Lv.1
種族:カーバンクル
職業:召喚士
副業:保護者
体力…300
魔力…500(+3)
攻撃…1[増加不可]
速度…200(+5)
防御…80(+2)
魔防…150
器用…400
運…1000(+20)
SP:0/30
ーーー
これは………高いんですかね?
『あ、言い忘れていましたね。んーー、説明するより見せたほうが速そうですね。これを見てください』
<ステータス>
一般女性平均数値
Lv.1
種族:
職業:
副業:
体力…40【20】(85)
魔力…50【70】(5)
攻撃…10【5】(30)
速度…10【12】(10)
防御…10【2】(6)
魔防…10【16】(2)
器用…20【25】(2)
運…20【20】(20)
ーーー
『普通こんなものです。比較程度に【】にエルフ、()に獣人族を入れておきました。御自身の異常さをご理解いただけましたか?』
「…………………いや。私が異常なのではありません。カーバンクルが異常なんです」
『………そんなに認めたくないのですか。攻撃以外はチート並の強さですからねえ。うーん…普通じゃなくてもいいと思うんですけどねえ。……リアルチートは色々と苦労するのかな?』
私の、私の適当にゲームをやって話を合わせる作戦が崩れ落ちる…………。ま、まだです!スキルが弱いかも……?
<スキル>
ノーマルスキル
【幸運Lv.-】【召喚魔法Lv.1】【光魔法Lv.1】【闇魔法Lv.1】【魔力操作Lv.1】
ユニークスキル
【母の手Lv.1】
ーーー
よくわからないですね。詳細って見れるんですかね?
『詳細なら、詳細を見たいスキルをタッチすれば見れますよ!』
「……………さらっと心読んできますね…。ありがとうございます」
では早速……。
ーーー
【幸運Lv.-】
運を二倍にする。
ーーー
【召喚魔法Lv.1】
魔物を召喚することができる。魔物の出現する種類はランダムだと言われているが、その謎は未だ解明されていない。必ず懐くわけではない。
ーーー
【光魔法Lv.1】
光に関わる魔法を操ることができる。補助魔法(防御力up等)をかけたり回復したりすることに向いている。攻撃も強いと言われているが取得方法がわかっていない。一部を除き闇魔法を取ることができない。
ーーー
【闇魔法Lv.1】
闇に関わる魔法を操ることができる。攻撃魔法や暗殺に向いている。扱いづらい魔法として有名。一部を除き光魔法を取ることができない。
ーーー
【魔力操作Lv.1】
自身の魔力をレベルに応じて操ることができる。また、取得しているのといないのとでは、全く違うという。
ーーー
【母の手Lv.1】
Lv.1→撫でであげると喜ぶ。高確率で懐く。
Lv.5→一緒に遊ぶと、とても喜ぶ。高確率で懐く。
Lv.10→■■■■■■■■■■、■■■■。
等
また、このスキルは〈ラビ〉専用となる。
ーーー
破茶滅茶じゃないですか。運が高いのに運をかけたりしたら大変なことになりますよね?!しかも、自分の身を守る体術とか剣術とかないですけど大丈夫なのでしょうか?いくら光魔法と闇魔法が一気に取れたとしても近づかれたら終わりだと思うのですが。
『大丈夫です!ラビ様は身体能力がお高いので、拳を振るえばワンパンです!』
…………なぜ考えてることがわかるのでしょう?
『なんとなくですかね?あ、大好きだから、とかですか?……ポッ///』
照れてる……。いや、それにしたって怖いですよ、それ!嬉しいですけどね。
『そ、そんなことより、スキルの編成はどうですか?ラビ様なら動物好きかなと思って召喚魔法入れてみました。私の直感なんですが、ラビ様、実はチャレンジャーですよね?安全な橋を渡るより、下がスケスケのガラス張りのところ渡りたいタイプだと思いましたが、違いますか?』
「……そんなことまでわかるんですね…。お手上げです。」
『当たってるみたいですね!嬉しいです!さて、スキルの確認も終わりましたしチュートリアルにササッと移りましょうか!』
は、ははは………流れで押し切ってきますね〜。「そんなことより」で誤魔化されてしまいました。シリウスさん、好きだけど怖い。
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誤字・脱字はやさ〜しく教えてあげてください。豆腐よりも脆いので。あぁっ、めんどくさいとか言わないで〜っ!!
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