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キャラクターメイキング

ほほう、ここがキャラメイクの場所ですか………なんていうか“和”って感じですね。畳に(ふすま)、飾り棚とかもあるので。こんな感じの部屋、私は結構好きです。


『こんにちは』


っ?!ああ、口から心臓が出てくるかと思いました。人間って本気でビックリすると声も出ないものなんですね〜……


『ああ、すいません!驚かせてしまいましたね。私はアシスタントAIのシリウスと言います。今回あなたの担当に選ばれました。どうぞよろしくお願いします』

「こちらこそ自分の世界に入ってしまってすみません…。こちらこそお願いします。えーっと…私は…あ〜……っと……あ、じゃあ、ラビにしようと思います」


安直なもので、「アリス」→「不思議の国」→「うさぎ」→「ラビット」→「ラビ」みたいな感じです。アリスでも良かったんですけど流石に本名は駄目かなぁと思いまして。


『ラビ様で大丈夫ですか?』

「はい」

『わかりました。ではまず初めにアバターの見た目を決めます。ラビ様の脳からの記憶を読み取りリアルに出来るだけ近かせ、弄りますか?それとも、元からパターンを選んで空想のアバターを作りますか?』


ほう………そんなこともできるんですね。どうせならすっごい美女にしますか?私不細工ですし。いや、でも、知り合いに会った時の気まずさったらありやしないですよね。ここはおとなしく人工知能(ぷろふぇっしょなる)に任せたほうがいいですかね……


「あのお……もし、もしですよ?私をベースに、シリウスさんの好みに弄ってほしいのですが出来ますか?」

『つまり……おまかせ、ですか?!任せてください!私が必ず納得のいくまでいじり倒してみせますからね!んー…髪の毛は白…いや、少し青を混ぜて…ミディアム?いや、ロングじゃないとダメだな。太ももぐらいでいいかな?動くのに邪魔かな…え?重さ変更?便利なものですね。ほどほどに軽くしておきましょうか。……あ、光沢も選べる。うむ…あんまり光らせるとギトギトしてるみたいだし…よし、これくらいでいいかな?目は…青?…ん?なぜか顔色が悪く見える……ほあっ?!オッドアイッ?!こんな隠しコマンドがあったなんて……ん?NPCにしか見えません?……先着お一人までです?…きたな、これっ!!目の色は…ああ、青もいいし緑もいいし紫もいいし赤もいいです…黄色もありかも…ここはあえて青と黄色?発光?!目、光ったの?!ほえ…すっごいですね。透明度も変えられるっ!薄くしとこ。あ…もう少し二重は大きくしておいて…っと。うん。眠そう。可愛い。顔は…うん、白めでいきましょう。スタイルは……うわ、可愛い。スタイルが可愛いって…バスト…87。ウエスト…55。ヒップ…70……身長154.6…可愛い。(以下略)よし!出来ましたー!!どうですか?ラビ様』


周りが見えなくなるタイプだとわかった瞬間意識を切っていたので大丈夫でしたがすごいですね。なんていうか今までろくに相手してもらってなかったんですかね?シリウスさんこんなに可愛いのに。あ、オッドアイ?恥ずかしいけどおまかせにしてしまったのでしょうがないというかなんというか。って感じです。

ちなみに仕上がったキャラクターは白い私でした。何が違うんだろう?


「あの…何が変わっていr『いろいろですっ!!』る……あ、はい。じゃあこれでいきます。次は何を決めるんですか?」

『ああ、すみません。次は種族設定ですね。私的にはランダムがオススメですが。三回引いていいのでなかったら普通に種族を選ぶことができるので損は何一つありません』


迷うようなことでもないですし、ランダムでいいですよね。


「ではそれで」

『はいっ!では1度目いきます。……………………………………レア種族、精霊・ニンフです!幸先いいですね!2度目いきます。……………………………………ノーマル種族、獣人・狐人。ラストいきます!……………………………………ほわっつ?!超絶!ミラクルスーパーウルトラレア種族、幻獣・カーバンクルです!』

「へ?超ミラクルなんちゃらレア種族ってすごいんですか?」

『もう、超超超超ちょー!すごいです!まずそこから説明しましょうか。まず種族のレア度は9段階あります。低い順から並べると、

ノーマルレア→レア→スーパーレア→激レア→超激レア→ウルトラレア→ミラクルレア→超ミラクルウルトラレア→超絶!ミラクルスーパーウルトラレア

という順になります。実は一番上の階級は神様つまり開発者様が当たるはずないだろうと確率を0.0000000000000001にしていました。1(けい)回プレイヤーが回したとするとその中の1つだけが破格の戦闘能力と種族スキルを持ちさらに美しい見た目をしていて、ボーナスまであるという種族になります。しかも開発者様は4つ、超絶!ミラクルスーパーウルトラレア種族を作りました。その中の最強がカーバンクルになります。なんでも家でリスを飼っていたみたいですごく熱心に造られてましたよ?どのくらい凄いか分かって貰えましたかね?ちなみに他の超絶!ミラクルスーパーウルトラレアの他の3種類、基本的に教えることは禁止されていますが爵位は男爵は妖怪・九尾、伯爵は精霊・精霊神、公爵は龍族・ケイオスドラゴン、そして王様は幻獣・カーバンクルになります。あ、すいません通信入ったので少し失礼します。……もしも、え?……え?…はい。………一気に……なるほど…勿論です!…………いや、それが……はい。………超絶可愛いですよねっ!……え?本当ですか?……ええ。…はい。………はい。………ありがとうございます!……はい。……失礼します!!』

「どうしたんですか?」

『なんと超絶!ミラクルスーパーウルトラレア種族の残りが全て出たそうです』

「へ?」


ですけど、私こんな種族なっていいのでしょうか?なんか私にはあっていない気がしますが……あ、でもシリウスさんが喜んでるしまあ、いいです。


「すっごいですね!じゃあ私はカーバンクルにしようと思います!あ、ところでリアルは今、何時ですか?」

『そうですか!……ええっと…夜の6時半ですね!あ、もしかして用事が?ログアウトしますか?』

「え、出来るんですか?そうですね…あ。キャラクターメイキングはシリウスさんがよければすべてお願いしたいのですがいいですか?」

『勿論です!ではログアウトさせますね。3…2…1…ログアウト!』

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