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◆雷さまの意地悪

◆雷さまの意地悪


7月31日 晴れのち夕立


昼間は猛烈に暑かった。

その暑さで見事な入道雲がモクモクと湧いていたが、4時頃急に稲光がしたと思ったら、近くの工場の煙突に雷が落ちた。

ビカッ

ギャー


雷があまり近くに落ちると、最初にビシャッ みたいな?音がする。

そのあとは、ド・ドォーンって感じ?


あたしは少し動揺してトモちゃん(携帯)に「トモちゃん。 あ、あ○にゃんからメール来ないねぇ・・」と愚痴ってみた。


そうしたら、もうすぐ3年の付き合いになるトモちゃんは、実に友達甲斐のある返事をくれた。

♪♪♪~♪♪

そう、岩清水さん用に設定した着メロが鳴ったのだ。


急いで受信箱を開くと、16:03 あずさ 「件名:明日は空いてますか?」のメールが。


速攻で返信しようとボタンを操作するが反応しない。

んっ? なんで?


「ト、トモちゃん。 悪ふざけはやめようね。 新しい友達なんだからさ。 もちろんトモちゃんとは、これからもず~っと一緒だよっ!」


あたしは、トモちゃんにつながった充電用のコードがコンセントに刺さっているのを見ながら、「雷さまの意地悪っ」と呟いた。

突然、約3年間もマブ達だったトモちゃんと別れる事になった日の夜、零時を過ぎて帰宅したママの携帯を借りて、岩清水さんのメアドを登録した後、雷であたしの携帯が壊れた事と返事が遅くなった事のお詫びメールを送信した。

午前1時近くに送信した非常識なメールには、当然であるが返信は無かった。


あたしは、悲しくて、哀しくて、この日は朝まで眠れなかった。



次回、「本当のお金持ち」へ続く

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