編入生
お待たせしました・・(´;ω;`)
とりあえず、5月分です
「ここが・・}
大きな門の前に一人の女が立っていた
この学校に、杏樹さまがいらっしゃるのか・・・
女は、学園の中にいる自分の主の大切な人を思い浮かべていた
大事な大事なあの人の娘。
傷つけられたら、怒られてしまう。
あぁ・・でも、あの人につけられる傷なら、治るのがもったいないです
でも・・
もしも、失望なんかされたら耐えられない
「あの人の役に立つために・・」
ただ一つの自分の願いを言葉にし、瞳には、決意が宿る
全部・・排除しなければ
あの人を煩わせるものはすべて
そう告げた声は、冷たく、どこか狂気のようなものが混ざったような声だった
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私立南雲学園
全国的にも偏差値が高く有名な学園の中で、7人の男女が歩いていた
「なぁ、今日機嫌よくないか?なにかあったのか?」
「うん!今日ね、私のお姉ちゃんみたいな人が転校してくるの~」
黒色の髪をした男が栗色の髪をした女に話しかけると
少女は嬉しそうに口角を上げながら言った
「へえ、僕も気になるな」
「みっくんには、絶対見せないもーん」
「うわ・・近づけるなよ」
「私も、見てみたいな」
「大丈夫なんですか?その人・・この学校結構危ないですよ?」
「興味・・ない」
クス
廊下に笑い声が落ちる
栗色の髪をした少女ー杏樹ーは、一歩前に出て振り返りながら告げる
「あの人は、そこら辺の女とまったく違うよ?」
そのまま少女は、顔を前に向けて呟いた
「楽しくなりそ・・♥」
嗤う顔は、どこか歪んでいた・・