突然の人物紹介コーナーその11
今書いてるところが区切りをつけ辛かったので、今回は人物紹介でお茶を濁させてください。
ガルティ・キサラ
髪型:ショートカット
髪色:灰色
紹介
クヴォリアの街で救出した狼耳を持つ亜人種の少女、17歳。
仲間と共に南方へ薬草を取りに来ている最中、天敵とも言われる祝福による変質種の怪物と遭遇。
仲間を逃がす為に単身挑んで致命傷を与えるが、自身も逃げ遅れた姉を庇って負傷。傷を受けた場所が背中だったのが災いして変質種の猛毒が全身に周ってしまう。
何とか近くの村まで辿り着いたものの、運悪くバドレとジャダ一味に遭遇。
親切を装い、傷の治療をする代わりに契約を持ちかけられ、これを了承。クヴォリアに搬送され、騙されたと気付くも奴隷市場に閉じ込められてしまう。
――が、この時点でようやく彼女が受けた猛毒に気付いたジャダ等によって姉と共に拘束、二ヶ月と言う長い時を仲間と共に地下で過ごす(※)。
毒の影響は悪化し、肉体のリミッターを認識できなくなって結果的に身体能力が爆発的に上昇した。
それは四肢と首に、人間の頭の数倍はあろう鉄球が付いた枷を着けても引きずって移動が出来るほど。
これは元々獣系亜人種が人間よりも強靭な肉体を持っているから可能になった事である。
皮肉な事に、この彼女の力が脅威となって仲間達は二ヶ月の間乱暴されなかった(※2)。
※本来であれば二ヶ月と言う長期間生き長らえたのは奇跡に等しい。彼女には元から多少なりとも免疫、或いは毒に対する適正があったのではないかと思われる。
毒を受け入れる事によって肉体の死を遅め、身体機能が緩やかに壊れていく程度で済んだのもかも知れない。
※2既に肉体に異常が起きていた彼女にはバドレの祝福は効果が無かった。
それに気付いたのも地下施設に入れた後なので、街の外で処分しようにも万が一逃げられでもすれば、クヴォリアの現状が漏れるのではないか?
――と言う危惧があった為、野垂れ死ぬまで放置の手段がとられた。
彼女には毒入りの食事が与えられていたが、身に宿る猛毒がそれを打ち消して二ヶ月間生き延びる事が出来た。
一人称が拙者なのに語尾に『ござる』を付けない上に、女子高生っぽい奇妙な喋り口調が特徴で、この事については悠理から疑問を持たれている。
これは彼女の出身が大陸東方“トコヨ地方”の中でも、ド辺境と呼ばれる土田舎特有の言わば方言によるもの。
腕力、脚力は村の中でも一番の武闘派で男勝り。なので女の子らしさに憧れているらしい。
元気一杯で人望も厚いリーダー的存在だが、姉っ子である為にルガーナの事を第一に考えての行動が多い。
能力
“飢えし狼の衝動”
人を狼系亜人種に変質させる祝福。
主に身体構造が普通の人間よりも強靭になり、狼耳と尻尾が生える。
“狼爪・飢餓”
自身の爪を武器として伸ばす能力。
“暴飲暴食”
猛毒を受けた事によって一時的に手に入れた能力。
身体機能のリミッターが麻痺しているので、肉体に掛かる負荷を無視して身体能力をフルに発揮できる。
ただし、使い続ければその分寿命が縮んでいく。
初期設定
特になし。
一応、裏設定ではカーニャのそっくりさんとして出したキャラ。
本編で見られるかどうかは解らないが、彼女とは非常に馬が合う存在。
グレッセ王国編(第一章)・本編での今後の活躍は不明。
どちらかと言えば、番外編や第二章以降において深く関わる人物である。
明日で本編更新できるかなぁ……。
重要なシーンだから時間かけたいんだよなぁ……。