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ミカドの聖域4《深夜勤務マン3・暫定》
「……それで? 誰も居ないし、ペンペン草一つ生えないくらいに不毛な土地だったからパクって使おうとした感じか?」
「ああ、大体そうだな」
「所有者が居ない土地だったら好き放題やれそうだもんな」
「まさに」
「その結果が樹海とこの街……か」
「街の方は結果的にだがな。思ったより、寄る辺の無い変わり者が多くてな」
そう締めくくってミカドは『フッ』と柔らかく微笑んだ。注文を取りに来たウェイトレスがその顔を見て顔を赤くして黙り込んでいたが、ユーリは突っ込むまいと決めた。




