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“深緑”と“虹”2《深夜勤務マン3・暫定》
「単刀直入に訊こう。何故、この世界へ来た?」
「自分が元居た世界に帰る為だ。よく解らんが幾つかの世界を経由しなくちゃならんらしい」
「ふむ? 見た所、日本人だろう?」
「そうだが……帰る場所は地球じゃない」
「ふむ……。お前も召喚されたクチか?」
「その口ぶりだとアンタもか?」
「うむ」
何処までも続く――と錯覚しそうなほどの深い森を歩きつつ、二人は意外とお喋りに花を咲かせていた。
最も、親しい友人の様な和気藹々としたものではなく、互いの状況報告程度のものではあるが。




