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到着、そして5《深夜勤務マン・暫定》
「こうして我が少し戦闘態勢に入れば勝負にもならないからな」
憮然とした表情で淡々と。事実だけがミカドの口から発せられる。そこに侮辱も嘲笑もない、悪意など全く。単なる事実を語る時、感情を込めない人間も居るのだ。彼の様に。
「…………」
『チッ』と舌打ちしたくなる気持ちをグッと堪え、構えを解くユーリ。
ミカドの言葉が、態度が、放たれた僅かな圧が、彼の言った事を証明していた。戦えば――あっという間に殺される。言葉通り、勝負にすらならない形となって。




