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到着、そして2《深夜勤務マン5・暫定》
「……ふむ」
男が一つ頷く気配。陽に焼かれた視界が徐々に回復していく中で見えたその姿は実に堂々としていた。
褐色の肌。新緑の瞳。腰まで届く癖のある深緑色の長髪は、まるで大樹が広げる葉の如くうねっている。凛々しい美形寄りの顔立ちに浮かぶ感情の色は余りも少ない。しかし、彼がこちらを値踏みしているのはその声色からも明らかだった。
「空間が不自然に開き始めたから来てみれば……これは珍客、だな」
凛とした声で紡がれた言葉に少なくとも警戒や、敵対の意志は見られない……あくまでもユーリの願望かも知れないが。




