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到着、そして《深夜勤務マン4・暫定》
「――っ」
長い、長い虹のトンネルを抜けた先、最初に眩い光……太陽が彼の目を眩ます。
視覚が正常へと戻る間、ユーリは匂いを吸い込んだ。濃い草木の、自然の匂いだ。次いで周囲の物音を探るが……静か過ぎた。あまりにも異常な静寂……。
そして何より異様なのが……。
「…………」
ユーリの登場を予見していたように佇む男の気配だった。強い、なんてモノじゃない。“勝てない”と確信させる圧倒的な存在感……。戦闘態勢を整えねば――と言う闘争心だか、生存本能が告げる。同時に『逃げろ!』と囁くのは臆病か、それとも生物として当然の反応か。




